今、若者を中心に『刀ブーム』が来ているのはご存知だろうか。流行に乗っかっているようで少しイヤな表現であるが『刀女子』も増えているとか。刀剣をイケメン戦士に擬人化したブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』の人気がキッカケになり、日本刀を取りあげた書籍は2冊の累計で23万部を突破して異例のヒットを記録。さらに名刀を展示する美術館には人が殺到しているんだとか。

ところで刀といえば、ドラマの時代劇や美術館で見るもの、というイメージがありませんか? つまり、実際に手にするのは銃刀法などの関係で難しい……そう思ってしまいますよね?
しかし、好きになってしまったら実物を欲しくなるのがマニアというもの。「リアル刀、欲しい!」と思う人もいるようで、実際に購入している人も多いのである。……って、え? 日本の法律で買えるの? はい、買えるんです。

実は日本刀は刀剣ショップに行けば購入可能だし、最近はネット上のお店も盛況。そして、やはり、今はネット時代なのだろう。なんと“ヤフオク”でも買えるのだ。

と、いうことでさっそくヤフオク内を検索すると……まず、『刀』だけだとバイクのスズキ・カタナ関連のものが……。と、いうことで、『日本刀』で検索すると、おぉ〜、けっこう出てくるではないか!
ちなみに気になる入札価格は取材時で“姿良し”と書かれた54センチの長脇差の真剣が12,500円〜と……マニアでないと高いのか安いのかイマイチわからない。
しかし、室町期に作られたという日本刀には45万円〜と、マニアでなくても高価だとわかる価格がついていた。ちなみに専門店ではビンテージ物で300万円超えの真剣もザラだという。

と、日本刀を購入する手段はわかったが、いざ、手に入れたらどうするべきなのか? たとえば、オークションで落札してそのまま持っていても銃刀法違反にならないのか? などの疑問が湧いてくる。

実は所持すること自体に免許・資格や警察への届出・許可取得の必要はない。しかし、現在流通している日本刀には『登録証』が付いてくるのである。いわば車の車検証のようなものだが、この登録証のない日本刀を所持していると、不法所持となり懲役、または罰金が科せられのだ。なので、日本刀を購入する場合、必ずこの登録証が付いていることを確認すること。
そして、ヤフオクのように前保持者から譲り受けた場合は登録証の名義変更が必要になる。これは登録証に記載されている記載事項をはがきに転記し、自分の住所、氏名を記入捺印。そして、名義変更として登録証に記載してある県の教育委員会宛てに投函するだけ。そう、刀の登録は教育委員会が管轄しているのだ。
ちなみに刀剣ショップで購入した場合は、専用はがきがあるので、そちらを使えばオーケーだ。
このように、意外と簡単に購入できる日本刀。もしも気になる人がいたら、ぜひヤフオクをのぞいてみていただきたい。ただ、実際に購入した場合は、くれぐれも取り扱いには細心のご注意を。

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