70歳、75歳での快挙に続き、2013年に80歳(世界最高齢)で、3度目のエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎氏(82)。日本が誇る"スーパー老人"が、自らの健康術を惜しげもなく明かした本『攻める健康法』(双葉社)が上梓される。

「老いてなお、血気盛んな三浦さんは過酷なトレーニングを積み、禁欲生活を送っていると思われがちです。でも、実は食べることが何より好きで、節制が大の苦手。健康のために何をしているのかというと、誰でもできそうなことなんです」
こう語るのは、三浦氏を知るスキー雑誌の編集者。

だが、三浦氏が、その方法に辿りつくまでには壮絶な経緯があったと言う。
「三浦さんは冒険家として名声を得た壮年期から、肉をモリモリ食べ、酒を浴びるほど飲む生活でした。ハードなトレーニングで多くのカロリーを消費していた頃は、それでよかった。しかし、60代を迎え、一度リタイアを考えてからは運動量が激減。おかげで、一時は極度の肥満体になってしまったんです」

メタボは深刻化し、65歳で高血圧、高血糖、不整脈が悪化。医者から余命3年の宣告を受けたという。
「ショックを受けた三浦さんは、引退を撤回。新しい目標を定め、それに向かって"攻める"健康法に取り組むことにしたんです。その目標が、70歳でのエベレスト登頂でした」

目標は途方もなく大きいが、早朝から走ったり、毎日ジムで筋トレするといった激しい運動は一切なし。では、何をしたのか?
「始めたのは"ヘビーウォーキング"です。具体的には足首にアンクルウェイトという鉄粉が入ったベルト状のものを巻き、10キロ以上のおもりを入れたリュックを背負って歩くという方法。ゆっくり、散歩がてらにブラブラするだけ。途中、書店で立ち読みしたり、ついでに買い物をしたりと、楽しみながらが基本です」

体に負荷をかけて歩くことで、若さが戻り、これが3度の快挙につながったという。そんな三浦氏は現在、新たな目標を掲げている。
スポーツ紙記者が語る。
「85歳でヒマラヤのチョー・オユーという世界で6番目に高い山(標高8201メートル)に登頂し、そこからスキーで滑走しようという壮大な計画です」
その夢に向かい、三浦氏は分厚いステーキを食し、酒も嗜みつつ、ヘビーウォーキングを続けている。

楽しみながら若さを取り戻せる、この方法。腹がヤバい、検診が怖いと嘆いている諸兄も、三浦流"攻める健康法"を試してみてはいかがだろうか?

さらに同書には、三浦氏の"下半身"に関する仰天の事実も明かされている。
これも"攻める健康法"の成果なのだとか。気になる諸兄はご一読あれ!

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