先日、明治製菓の超ロングセラー菓子「カルミン」が3月いっぱいで販売終了となるとの話題がネットを飛び交いました。

水色のパッケージにスッとするミント味。大正10年(1921年)に発売され、約90年もの間、ほとんど味もパッケージも変えていなかったそうで、この機会に食べ納めしようという人も多いとか。ちなみに名前の由来は「カルシウム入りのミント菓子」ということです。

そんなわけで今回は誰もが一度は食べたことがある、ロングセラーのお菓子とちょっとしたウンチクをご紹介します。パッケージを見ただけで懐かしさがこみあげてくる人もいると思いますが、あなたはいくつ知ってますか?

☆その1 チョコレート編
●ミルクチョコレート(明治製菓) 1926年発売/89歳

「チョコレートは明治」のCMソングでおなじみの老舗ブランドチョコは、大正15年に発売開始。現在のパッケージデザインは2009年から採用されている6代目。ココアバターなど特定の材料を使ったチョコだけが名乗れる「ピュアチョコレート」というカテゴリに分類されるのだとか。公式サイトでは「ミルチ」という略称が使われていますが、この呼び方知ってました?

●LOOKチョコレート(不二家) 1962年発売/53歳

派生商品が多い「ルック」でも、いちばんメジャーなのは黄色のパッケージにフルーツの写真が載っている「12粒ルック(ア・ラ・モード)」ではないでしょうか。このデザインは、1962年の発売当初からほとんど変わっておらず、4種類の味が楽しめるのもそのまま。ただ、現在はひと口サイズにチョコが小分けされていますが、発売当初はすべてくっついて1枚の板チョコ状になっていたとのこと。

●チョコボール(森永製菓) 1965年発売/50歳

1965年に「チョコレートボール」として発売。マスコットキャラのキョロちゃんが初登場したのは1967年で、1969年に「チョコボール」に改名されました。子どもなら誰もが憧れた「おもちゃのカンヅメ」は1967年からの登場で、最初はおもちゃではなく「まんがのカンヅメ」としてスタート。ちなみに今でも金のエンゼルなら1枚、銀なら5枚集めるとカンヅメがもらえます。大人買いで狙ってみる?

●アポロ(明治製菓)1969年発売/46歳

チョコといちごチョコのツートンカラーがかわいい小粒チョコ。トレードマークの三角形は、1969年7月21日に月面着陸に成功したアポロ11号の機体がルーツ。商品はその翌月の8月7日に発売されましたが、「アポロ」が商標登録されたのは実はそれより3年も前の1966年。その時点ではギリシャ神話の「アポロン」が由来だったとのこと。名前に中身が追いついた? 不思議な偶然もあるもんですね!

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