昨年1月3日に帰らぬ人となって早1年。死後も世間を賑わせているのが、"ナニワの視聴率男"やしきたかじん(享年64)だ。
2月3日の月命日に、妻側と親族側が別々の場所で"偲ぶ会"を同時開催したことが波紋を広げたのだ。

「大阪市内のホテルで開かれた妻・さくらさん主催の偲ぶ会は、安倍首相からも花が届くなど豪華な内容。テレビ関係者を中心に約150人が集まりました。司会は辛坊治郎氏が務め、芸能人のほか、政治家の鈴木宗男氏の姿もありました」(芸能事務所関係者)

一方、親族側の偲ぶ会は、たかじんが生前、歌ったライブハウスで開かれ、音楽関係者らが集まった。
「テレビ局の人間には、妻側から"親族主催の会には行かないように"とのお達しまであったそうで、関係者も"『殉愛』バトル"に巻き込まれています」(前同)

『殉愛』(幻冬舎)とは、さくらさんの証言を基に、作家の百田尚樹氏が、たかじんの闘病生活を描いたノンフィクションのことだ。
「たかじんの長女は『殉愛』の記述に名誉を傷つけられたとして、発行差し止めと損害賠償を求める訴訟を起こしています」(芸能記者)

これに、著者の百田氏は自身のツイッターで「ウソは書いていない。これは法廷に出ても堂々と言う。そのことで作家が廃業となってもかまわん」と応戦。

番組制作関係者は、
「生前のたかじんと長らく共演していた辛坊氏も妻側を擁護しているようで、ラジオ番組での発言が、"親族側をバカにしているのでは"と話題になりました」

有名人まで巻き込んだ泥沼バトル。この騒動に、妻と親族以外で頭を抱えているのが、死後もたかじんの冠番組の放送を継続しているテレビ局だという。
「長引く"跡目争い"で、たかじんのイメージが悪化したうえ、さくらさんが請求する"名前使用料"が負担になっているんです。たかじんさんの生前の映像にも、法外な使用料がかかるとの情報もあります」

これには、"なめとんか"と各局から不満が噴出。
「最近は、大手キー局ですら、制作費のコストダウンが急務。『たかじんNOマネーBLACK』を放送するテレビ大阪の青山高博社長は、"4月の番組終了もゼロではない"と明言しており、読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』、関西テレビの『たかじん胸いっぱい』が、これに続く可能性もありえます」(同)

冠番組が消えるこの危機を、たかじんはあの世で、どう考えているのか?

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