火花散る"あつあつ"の闘いだ!
「3月8日、都内で自民党党大会が開催されますが、その前日、谷垣幹事長と石破地方相との間に、思わぬ対立が勃発することが判明したんです。それが、"自民党屋台戦争"です」(夕刊紙記者)
例年、党大会前日の自民党本部には、一般向けに屋台村が設けられてきた。
「親しみやすさをアピールし、自民党への支持を高める狙いがあります」(前同)

その屋台村を提唱したのが石破茂地方創生担当相(58)。2013年から「しげる亭特製カレー」と銘打ち、数日前から仕込んだ手作りカレーライスを提供してきた。
「"学生時代にカレーを食べ続けた"という石破さんが作ったこだわりの"じっくりことことカレー"とあり、屋台に並ぶ人で、大盛況でした」(自民党関係者)
だが、その"独擅場"に待ったをかけたのが、谷垣禎一幹事長(69)だ。
「今年は、薄味和風の京風おでんを、谷垣さんが振る舞うことになったんです。2月21日に放送された党のインターネット番組でも、好きなおでん種について"こんにゃくが大好き。大根なんかもうまい"と熱っぽく語ってアピールしていたほどですからね(笑)」(自民党番記者)
味の"優劣"はさておき、この対決の行方は、ある大きな未来を占う意味合いもあるという。

9月には総裁選がある。安倍首相の再選は確実視されるが、総裁2期目には何が起こるかわからない。もし首相が辞任するようなことになれば、"ポスト安倍"として激突必至なのが、石破、谷垣の両氏なのだ。
「屋台の人気は、党員票に比例すると両陣営とも息巻いているんです」(全国紙政治部デスク)
思い起こせば、12年9月の総裁選――第1回目の投票において、石破地方相は、安倍首相を上回るほどの得票を記録した(決選投票で安倍首相が当選)。
「その時点でポスト安倍の最有力とみられていたが、14年の内閣改造で幹事長から地方相に"左遷"され、失速しています」(前同)

かたや、その総裁選に不出馬、安倍支持に回った谷垣幹事長。
「ここにきて、温厚な人柄が受け求心力は増す一方。かつて野党時代の自民党を支えた"悲運の総裁"が、石破地方相を一歩リードしている格好です。奇しくも党大会当日は谷垣幹事長の70歳の誕生日。"谷垣詣で"で、おでんは売り切れ必至でしょう」(同)
ピリリとスパイスの効いた石破カレー。穏やかで温かい谷垣おでん――現時点では、おでんが優勢というところか。

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