須田慎一郎が徹底予測!中高年のための「とっても大事なオカネの話」
大塚家具の父娘バトルのドラマチックな結末は…


「お父さんのやり方は、古すぎる!」

「うるさい! オレはこのやり方で成功したんだ」

大塚家具を舞台とした“お家騒動”が、ここ連日にわたってテレビ、新聞などを賑わせているが、この騒動の本質を一言で表現するとしたならば、前述したようなやりとりになるだろう(もちろん、あくまでも筆者の空想上のものだが)。

今時、NHKの朝の連続ドラマにだって、こんな古臭い親子喧嘩の場面は登場しないはずだ。とはいえ、株式公開企業を舞台とした親子喧嘩なだけに、事態はとたんに複雑化する。

●大塚家具はどうすれば最善なのか?

最終的に、その決着の場は、株主総会となりそうだ。具体的には、どちらの陣営が、より多くの株主の支持を取り付けることができるか、ということで決着をつけることとなった。

常識的に考えれば、より高い確率で大塚家具の業績回復が見込めそうな、娘、久美子氏の陣営に軍配が上がる可能性が高い。

しかしながら、必ずしもそうならないのが、大塚家具のような強烈な個性を持った創業者オーナーが君臨する会社の特徴だ。
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