遠藤、逸ノ城に続く、角界期待の新星が現れた。
関西学院大学相撲部に所属する宇良和輝(うらかずき)(22)だ。
「2月12日に行われた木瀬部屋への入門会見には、報道陣約100人が殺到しました。28日の新弟子検査を経て、前相撲で初土俵を踏むことになります」(スポーツ紙記者)
身長172センチ、体重は107キロと逸ノ城の約半分。
「大学1年時には、体重はたった65キロ。そこから、毎日5.5合のご飯と筋トレを欠かさず、増量したといいます」(前同)

その小ささゆえ、宇良の相撲道は苦労の連続だった。
「4歳から相撲を始めましたが、小柄なため、10歳頃からはなかなか勝てなくなったそうです。悩む宇良に相撲教室の恩師が勧めたのがレスリングでした。中学までは、相撲とレスリングを並行して習っていたといいます」(相撲ライター)

さらに、関学大に入ると、体の使い方を叩き込まれる。
「関学大相撲部の方針は"技"で勝つ相撲。新入部員にはまず懸垂をやらせ、前転や側転などのマット運動も稽古に取り入れています。入門会見で、宇良自ら"バク宙はできます"と豪語するほど俊敏なのは、そのためです」(大学関係者)

そんな経験が、宇良の才能を開花させた。
「"居反(いぞ)り"という奇手が彼の十八番。しゃがみ込んで相手の懐に入り込むと、巨体を瞬時に担ぎ上げ、エビ反りしながら放り投げるんです。そのさまは、さながらレスリングの投げ技"スープレックス"です」(前出・相撲ライター)

この決まり手で、宇良は一躍注目される。
「昨年6月には、『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で"マンガみたいな取組"として取り上げられ、話題になりました」(前同)
小よく大を制すその取組はまさに、"技のデパート"舞の海の再来!

そんなアクロバット力士に、好角家で知られる、やくみつる氏も次のように期待を寄せる。
「かつて舞の海の登場で立会いの常識が変わったように、宇良が相撲に革命を起こせるかが、楽しみですね。幕下下位までは早いと思います。舞の海が切り返しのほかに、下手投げも得意としたように、宇良も反り技に加え、上手出し投げなど、何かもう一つ必殺技を習得すれば最強でしょう」

また、14日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』(テレビ朝日系)では、舞の海本人が宇良について、こう語っている。
「最近は力士が大型化してきて、重さで相撲を取るようになってきていますが、相撲は"技"で取るんだということを証明してもらいたい。逸ノ城を倒す、それが一番期待すること」
小兵力士・宇良の大化けが楽しみだ!

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