知らなきゃ大損 掛け金0円でもらえる国の保険があった!の画像
知らなきゃ大損 掛け金0円でもらえる国の保険があった!の画像

「知ってました? 1円も払うことなく、国からもらえる保険はたくさんあるんです。ただ、利用しない人が非常に多く、セーフティーネット(安全網)として機能していないんです」と言うのは、マネー誌編集者。保険にわざわざ入るなんて、もったいない!?
「月1万円を40年間支払ったら、約500万円。そのうち戻ってくる額は、0円の人がほとんどです。日本人は不要な保険に入り過ぎで、大損です」(前同)

そこで今回、本誌は「掛け金0円でもらえる国の保険」を大調査。高額の保険料を支払わずとも、国がこんなに助けてくれる。本当に困ってる人、必見です!

月に数千円もする生命保険なんてムダッ!?

まず、ある男性の「九死に一生」を得た話から!!
「3年以上、キツい職場で働いていたある日、突然、上司から、一人での倉庫番、そして膨大な量の在庫整理を命じられたんです。仕事量が多すぎて、睡眠時間は平均3時間。気づけば、うつ病になっていましたね」
こう語るのは、現在は社会復帰を果たし、中華料理店に勤務する中尊寺ケンさん(仮名=36)。当時の仕事は物流関係の中小企業だ。八方ふさがりのケンさんは、当時、すがるような気持ちで友人のファイナンシャルプランナーに相談した。
すると、仰天の"国家制度"を教えられたのだ。
「休職して会社が給料を支払ってくれなくても、月給の3分の2を1年半の間、国が支給してくれる"傷病手当金"という制度があると言うんです」(前同)

なんたること。体調が思わしくなければ、実に1年半にも及ぶ療養期間を、国が保障してくれるのだ。
「ケガや病気で休業中、その間の所得を補償し、社会復帰をサポートするシステムです。もちろん、入院のみならず、自宅療養にも対応しています」(NPO法人スタッフ)

素晴らしき"0円保険"。加えて、傷病手当金を受給しながら、そのまま会社を辞めたとしても、支給され続けるという。
「退職日までに1年以上、健康保険に入っていることが条件です。要は、1年以上、働いている人なら大丈夫。貯蓄ゼロ世帯が3割以上にものぼるという"大貧困時代"に、重要なセーフティーネットと位置づけられています」(前同)

ケンさんは、病院で診断書を取って、即座に休職。最長期間の1年半、月給の3分の2をもらい、治療に専念でき、"転職"にも成功したという。加えて、
「傷病手当金の給付が終わったあと、失業手当をもらうこともできます。失業手当は原則、退職日から1年以上経つと、もらえません。ただ、ハローワークに行き、受給期間延長申請を行えばOK。最長3年先まで、ケガや病気が治り次第、先延ばしにした支給を受けることができます」(ケースワーカー)

こりゃ、手厚いッ! 定番の"失業手当"も忘れてはならない。
「1年以上働けば、自己都合で退職しても、最低で90日間、給料の50~80%が支給される(60~64歳は45%~80%)のが、"失業手当"。もっともポピュラーな"国の保険"の一つです」(前同)

貯蓄ゼロでも、知識があれば憂いナシ。さらに、仕事中&通勤中のケガか病気なら、「傷病手当金」ではなく、別途、認定が下り次第、「労災」が適用されるという。
「仕事ができず給料も入らなければ、"休業補償給付"が最長1年半もの間、受けられます。その額、実に月給の8割にもなり、加えて税金も免除される。1年半を超すと、労災保険の定める"傷病等級"のレベルによって、"傷病補償年金"が受けられます。障害が残れば、"障害補償給付"、介護が必要なほど状態が悪ければ、"介護補償給付"がもらえます」
(前出・NPOスタッフ)

そう、要するに、ケガや病気時の給料はわりと心配しなくていいのだ。
となると、万が一のために必要な金は、医療費。しかしながら、これも、けっこうな額、国が面倒を見てくれる。「健康で文化的な最低限度の生活」を守ってくれるというわけだ。
絶対に覚えておきたいのが、「高額医療費制度」。
「月に約8万円を超す医療費は、ほとんど戻ってくる、という制度です。全部で100万円かかっても、負担は9万円程度で済みます」(前同)

毎月の負担額は、収入によって変わってくる。

★標準月額報酬83万円(≒年収1000万円)以上の方は、月ごとに〈25万2600円+(総医療費-84万2000円)×1%〉が上限

★標準報酬月額53万~79万円(≒年収600万~1000万円)の方は〈16万7400円+(総医療費-55万8000円)×1%〉

★標準報酬月額28万~50万円(≒年収330万~600万円)の方は〈8万100円+(総医療費-26万7000円)×1%〉

★標準報酬月額26万円(≒年収300万円以下)なら〈5万7600円〉

★住民税がかからない程度の稼ぎなら〈3万5400円〉

というあんばいで、ケースを挙げるなら、年収500万程度で月に医療費が25万円もかかっても、約17万円が戻ってくる。大病も怖くない!?

さらに、驚くべきデータもある。

  1. 1
  2. 2