スコットランドのネス湖に住むと言われる伝説の水棲獣「ネッシー」は、イギリスどころか世界でも最も知られたUMA(未確認動物)だ。そんなイギリスで、また新たにネッシーに似たUMAが大きな話題となっている。
そのUMAが発見されたのは、イングランド北西部のカンブリア州にあるウィンダミア湖。この場所はネス湖によく似た形をしていることで知られるが、驚くことに似ていたのは形だけでなく、ネス湖と同様にネッシーによく似たUMA、その名も「ボウネッシー」
なる謎の生物がいると噂されているのだ。

ボウネッシーの最初の目撃例が報告されたのは、06年のこと。スティーブ・ブリンプというジャーナリズム講師が、レイ・キャッスルの岸辺から長さ9メートルのヘビのような謎の生物を目撃。この生物はイヌに似た頭部を持ち、このとき、背中にはコブのようなものが認められたという。この年から翌07年にかけて、ボウネッシーの目撃が相次いだ。
同じ07年には写真家のリンデン・アダムス氏が、その撮影に成功している。
10年9月には湖の調査がなされ、湖底に20メートルを越す巨大な影がソナーで確認されている。

そして11年2月には、湖面をカヤックで遊んでいたトム・ピクルス氏とサラ・ハリントン氏も、コブ状の背中を有したボウネッシーの撮影に成功し、大きな話題となった。この年には、観光客による目撃が相次いだため、レイクモンスターの噂が一気に盛り上がった。

昨年1月12日には、ボウネッシーらしきものが起こしたとみられる、さざ波が撮影されている。ウルバーストーンに住むマット・ベネフィールド氏は、ウィンダミア湖の北側で写真撮影を楽しんでいた。
帰宅してから撮影した写真を見ていたところ、驚くべきものを発見する。湖面を写した写真の中に、奇妙な波紋が写り込んでいたのだ。

そして同年9月、写真家のエリー・ウィリアムズ氏が、ボウネッシーの撮影に成功し、ついに鮮明な姿を初めて捉えた。
その結果、これまで伝えられていたように、その姿はネッシーに完全にそっくりだったのだ。ネッシーの正体については、首長竜プレシオサウルスの生き残り、あるいは世代を経て進化した姿という説などが唱えられているが、どれも決め手に欠ける。最近の説では、古生代の海に棲息していた無脊椎動物のトゥリモンストゥルム、通称ターリーモンスターなのではないかというものがある。この生物、化石からは10センチくらいだったのだが、軟体生物などは生きている間、ずっと成長し続けるタイプのものもいるということが研究によりわかっているのだ。

もしかして、古生代のイギリスだけに生息していた未発見の軟体生物が、ネス湖とウィンダミア湖に生き残っていたとしたら……。
現地イギリス、いや全世界でも俄然、注目を集めるUMA「ボウネッシー」。

本誌は新たな情報を入手次第、このコーナーでお知らせする予定だ。続報をお楽しみに!

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