春の兆しが訪れようとする今日この頃。花見の前にやってくるのが、いまやニッポンの風物詩ともいえる花粉症だ。もはや国民病(?)のひとつといって差し支えないだろう。

花粉症とはスギやヒノキなどの花粉により、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどが引き起こされるアレルギー症状のこと。花粉は風に乗り大量に流されてくるので、日本のどこにいても逃げようがない。一般的にスギ花粉は1月下旬~2月上旬から飛び始め、これからがまさにピークとなる。

気になる人は、症状が出る前から薬による初期治療を始めたり、市販の乳酸菌飲料などで体質改善を試みるが、いまからでは時すでに遅し……の感もあるだろう。

とはいえ、あきらめてはいけない。これからでも十分に対策を講じることはできるのだ。

たとえば、そのひとつが「身の回りの環境」の改善だ。
花粉症を患うと「クスリに頼るしかないか……」と思いがちだが、ちょっとした工夫で花粉の脅威を軽減することは可能なのだ。さっそく、具体的な手段をお教えしよう。


ケース1)自宅など室内にいる時

基本的なことだが、こまめに室内を掃除すること。
花粉の粒子は細かく、ドアや窓の開閉で必ず屋内に侵入してくる。ホウキではくよりは、吸着効果の高いモップ、ウェットタイプのシートを使いたい。床はもちろん、ソファ、カーテンにも花粉は付着しているので、きっちりと掃除をしておこう。

花粉の除去という点では、空気清浄機は頼もしい味方。花粉症に悩む方はぜひとも使いたい。

なお、早朝・夜間は花粉の飛散量が少なくなるので、室内の換気はこの時間帯に行うこと。
洗濯物は室内干しがお勧めだ。外に干すと、どうしても花粉が付着してしまう。「天日じゃないとイヤ」という人は、しっかりと払い落してから取り込むように。布団は取りこんだ後にも掃除機をかけておくと、二重の対策になる。

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