しかもこの花粉症についていえば、現時点では根本的な治療方法は見つかっていない。むしろ、患者数は増加傾向にあり、前述したような花粉症マーケットは年々広がりつつあるのが実情なのだ。

そうなると各企業が、こうした巨大マーケットに目をつけるのも当然といえるだろう。

ただし、ここで問題なのは、花粉症に関して根本的な治療方法が見つかっていないだけに、「花粉症対策」とネーミングされているからといって、本当に効くのかどうかわからないという点にあるといっていいだろう。

世の中には、この種の商法が数々あるが、そうした商法にダマされないようにするためには、やはり我々消費者が賢くなる、つまり正しい情報、知識を身につける以外にないだろう。

いずれにしても花粉症治療に本当に効果がある新薬が開発されたならば、このマーケットはすぐに消えてなくなってしまう。

「花粉症対策」で一儲けを狙う企業サイドにとってみれば、治療薬の開発が遅れれば遅れるほど、そのビジネスチャンスは広がっていく。このこと自体、大きな矛盾ではないだろうか。


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