売ってる物は買い尽くす!?
予算もモラルもない驚愕のショッピング!


「今年1月に中国人旅行者に対するビザの発給条件が緩和され、富裕層だけでなく、一定の収入がある人にもビザが発給されるようになり、来日する人が増加しました」(中国事情に精通するライター古是三春氏)
さらに、人民元が日本円に対して強くなったこともあり、幅広い階層の中国人が来日。結果、日本中で、限度額もモラルもないショッピングが横行した。

「今年の春節は、旅行者数が昨年の2~3割増しに感じますし、2000万円のロレックスなど高級品が飛ぶように売れます」
こう語るのは、銀座の高級時計店社員。「ツアー客は買い物時間が限られているため、即決即買いが当たり前」ということで"時間に厳しい"中国人の中にはこんな客もいる。
「会計や免税手続きなどをしている際に"時間がもったいないから今のうちに炊飯器4つ買ってきて""今から○○(ライバルブランド店)に行くから、バッグをすぐ見られるように用意しろと電話して"など、ムチャな要求をするお客さんがいたんです。数百万円の買い物をダシにされて、不本意ながら引き受けたものもありますね」(高級ブランド店店員)

当然、一般の店でもトラブルは続出。列に割り込んだり、日本人客の商品を取り上げたりとやりたい放題。
「中国人スタッフから注意させると、"時間がなくて割り込むしかなかった""取り上げたのは、あれが最後の1個だったから。日本人はいつでも来られるから、また来ればいい"とあきれる言い訳でした」(家電量販店店員)

モラルなき買い物が横行していたとはいえ、さすがに許されないこともある。
「2月23日、銀座の大通り沿いのカバン店前で、中国人の母親が自分の子どもにおしっこをさせていたと、いくつかの在中メディアが報じたんです。それによると、その様子を見た日本のテレビ局レポーターが注意したものの、母親が逆ギレしたといいます」(外信部記者)

4000年の歴史があれば、場所をわきまえない排泄も道理なのだろうか。
外国人観光客慣れした都市部ですら、この混乱ぶり。地方ではこんな事例もある。
「飲み物を買いたいようでしたが、日本円を切らしたようで、ウチはカードが使えない。近くで両替もできない。中国語で話しかけてくるんですが、何を言っているかわからない。結局、そのまま商品を会計しないで持って行ってしまいました」(東北地方の商店店主)
モラルはお金で買えないのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4