データ予想 須田鷹雄
Mグレヴィルの先行力に期待


中山牝馬Sは昨年が1番人気馬フーラブライドの優勝で、2着同着が4番人気馬と10番人気馬。一昨年は6、2、1番人気での決着だった。
しかしこれらは中山牝馬Sとしては堅い決着のほうで、3年前は8、7、11番人気での決着。その前に至っては10、14、13番人気と2ケタ人気3頭が1~3着を独占した。
結果として、全馬を均等買いした場合の複勝回収率は過去10年で100%と高水準になっている。

なぜこのように荒れるのか。原因のひとつは6歳馬の活躍である。本来なら繁殖に上がっていなくてはいけない=上がっていないということは付加価値が低い馬が、なぜか走ってしまうのだ。今回は想定段階で6歳馬が少ないため◎○▲にはしないが、最終的にはヒモ選びなどの参考にしていきたい。

もうひとつは、ハンデGⅢに出てくるような馬は毎回高いパフォーマンスを発揮するわけではないということだ。状況によって勝ったり負けたりの間柄なのに、前走好走馬はどうしても人気になる。前走オープン3~5着あたりの馬は、可能性はあるのに連対してきた馬ほどは人気にならない。

過去10年、前走オープン特別・重賞で1~2着だった馬は〔12013〕。それに対し3~5着だった馬は〔43212〕。単純に着度数で後者が上回っているだけでなく、ここから穴馬が出た結果単複回収率もプラスになっている。

今回の想定馬で単純に「前走オープン3~5着馬」という条件にあてはめると、愛知杯3着の○スイートサルサや京都牝馬S3着の▲パワースポットあたりがあてはまる。
ただ、両馬とも後ろから行く脚質なので、多頭数になった場合さばききれない危険はあるし、特に▲は左回り得意・決め手を生かすタイプなので中山で軸にすることは難しい。

ここはさらに踏み込んで、白富士S5着の◎マイネグレヴィルから入ってみたい。
その前走は牡馬が相手だったし、前崩れの展開で2番手を行っていたので仕方ない面がある。中山芝1800メートルはフラワーCで2着しているコースなので相性は悪くないはず。常に先行するタイプというのもこのコースではプラスになる。
フラワーCを根拠に◎を決めているので、当時の1着馬★バウンスシャッセにもシルシは回しておく。このコースなら変わり身は期待できる。

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