競泳 金×3

ロンドン五輪で11個、昨年のパンパシフィック選手権でも19個のメダルを獲得。日本競泳陣の実力は、間違いなく世界のトップレベルにある。ベテランと若い選手との連携も緊密で、世代交代もスムースだ。

その日本チームの核となる選手が萩野公介(20)だろう。
「ロンドンの400m個人メドレーで3位に入って急成長。仁川アジア大会では2人の五輪王者を破るなど、7種目に出場して4つの金メダルを獲得しました。いまや押しも押されもせぬ日本競泳界のエースです。彼が活躍することで、日本チーム全体の勢いが加速します」(日本水泳連盟関係者)

萩野は「どの種目でも勝てるのが強い選手」と考えており、理想はマイケル・フェルプス。五輪3大会で18個もの金メダルを取った怪物だ。そのフェルプスを目標に、リオでの複数の金メダル奪取を狙っている。

もう一人の注目選手は山口観弘(あきひろ)(20)。200m平泳ぎの世界記録保持者だ。高校生のときに岐阜国体で世界新記録を叩き出し、周囲をアッと言わせた。
「驚きました。日本代表経験のない高校生が、いきなり世界新ですから。最近は、ちょっとスランプ気味ですが、潜在能力はピカイチ。世界記録はまぐれでは出せませんからね。本来の力を出せば、大舞台で自己記録を更新しての優勝もあると思います」(前同)

女子では、平泳ぎの渡部香生子(わたなべかなこ)(18)。ここ1~2年で頭角を現した若手のホープだ。
昨年のパンパシフィック選手権100mでは、世界記録保持者相手に0秒04差の2着。200mでは優勝。アジア大会でも金メダルを獲得している。リオ五輪開催時には、完成の域に達しているはずだ。ほかにも瀬戸大也(20)、小関也朱篤(こぜきやすひろ)(22)、鈴木聡美(23)など、メダル候補は多数。日本の競泳陣にスキはない。

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