紙おむつが配送されてくる!?

親や家族が倒れて「介護」が必要になったときにもらえる給付金も見逃せない。介護は体力的、精神的負担に加えて、経済的な負担も大きい。住んでいる市区町村が「介護用品支給事業」を行っていないか、一度調べてみる必要がある。

「全国の多くの自治体で、要介護者を介護している家族の経済的負担を軽減する目的で、給付金の支給や介護用品現物の支給が行われています。千葉県野田市では、介護認定調査票でおむつの使用の必要性が認められた場合、毎月、自宅に紙おむつや尿とりパッドが配送されます。買いに行く手間も省けるので、介護者にとっては二重にうれしい制度です」
おむつ1枚1枚は決して高い物ではないが、日々の生活の中で必要なものはジワジワと家計を圧迫する。特に、介護生活は長期戦になることも多い。もらえるものはありがたく頂戴して、せめて金銭面での負担を軽くしてはいかがだろうか。

「給付金の情報は、住民票を移したタイミングなどで自治体からもらえるパンフレットや、定期的に発行される『市政だより』のようなもので告知されることが多いようです。もちろん、ホームページにも載っているので、マメにチェックするのが"もらい忘れ"をしない秘訣でしょう」

給付金の情報を、普段から耳にする機会は多くない。
損をしないためにも、効率よく情報を集めよう。

「これは私見ですが、あまり財政的に余裕がある自治体ばかりではないので、"対象者全員に申請されたら困る"というのが本音なのかもしれません」

事実、「この給付金に使えるお金は年間200万円まで」などと決めて、給付額に達した段階で締め切る場合もあるそうだ。
「受け取りたいものがある場合は、年度の早い段階で申請をすること。また、"購入前に申請が必要""○○市で購入した物に限る"などの細かな条件がある場合もあるので、行動する前に担当窓口に相談するのが一番間違いがないでしょう」

記事で紹介した給付金が、少し名称が違うだけで自分の住んでいる市区町村で実施されている可能性もある。お住まいの自治体に確認してみてはいかがだろうか。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3