――ところで“獄中記”を書く芸能人の方はいますけど、“薬物体験記”を書く人っていないですよね。ネットでは「ピンクの電話のダイエット本みたいなものじゃないか?」って声もありましたが。
田代 「そうそう。『俺、リバウンドするのか!?』みたいな」

――こちらの近藤さんも、ダルクの代表でいらっしゃるのでもっとお堅い方なのかと思っていたら……
田代 「ちょっと、ゆるキャラっぽいでしょ? 最初見た時、『新興宗教の人なのかな?』と一瞬思っちゃったんだけど、会って話したら全然違った」

――ダルクで取材してると「覚せい剤が切れるとコテッと寝ちゃうんだよ」と田代さんが話してる横で、近藤さんが居眠りしてて。
田代 「『お前がやってんのか!?』みたいな(笑)」

――これ聞きたかったんですけど、そもそもなんで外でクスリをやるんですか? 家でやってればいいじゃないですか。(2010年、田代は赤レンガ倉庫近くで逮捕されている)
田代 「人によるんだけど、家の中にこもって1人で楽しむタイプの人と、楽しくて外に行っちゃう人といろいろいるんだけど。俺、横浜の赤レンガ倉庫で捕まった時、APECって世界の首脳陣が来て会議をやる時期で、全国の警官が横浜に集結してたの。そんなの全然知らないで、いきなり職質されて、福岡県警に『お前、なにしよっとか!?』って。『あっ、警察24時で見たことある!』って。そんなところでやってるバカだからね、俺」

――あっちからしたら、田代まさしがいたら「ビンゴ!」ですよ(笑)。田代さんが久々に皆さんの前に出てきたということで、イメージは恐らく逮捕された時の写真で止まってて、今日やっと刷新されたという感じだと思うんですけど。
田代 「(今の姿は)どうですか? フザけてるよなぁ、あの写真ばっかり使われて(苦笑)。まぁ、でも警察としてはいいキャンペーンになったんじゃないの? 『クスリ使うと、こんなんになっちゃいますよ』みたいな」

――あれって、胆石の手術をするためにご飯食べてなかった時期ですか?
田代 「それは本当にそうなんだけど、まぁそれだけじゃなかったよね」

――クスリを使って、ああいう状態になったという。
田代 「うん。クスリ使ってもメシ食えて寝れる人はいるし、俺は全然メシ食えなくなっちゃうし全然寝れなくなっちゃう。それで、テキメンに痩せてっちゃう。俺は、そういうタイプ」

――その頃、僕も近くにいたんですけど。みんなから「わかるだろ?」って言われるんですけど、実は意外とわからないんです。確かに痩せてるんですけど、「最近、ダイエットしてるんだ」とか言うじゃないですか。
田代 「あぁ……。まあ言い訳するよね、やってる人は」

――近藤さんから見て「この人、やってるな」って見分ける方法はあるんですか?
近藤 「『焼き肉食いに行こう』って誘って『イヤだ』って言ったら。脂っこいの、入らなくなるの」

――へぇ~、そういうものなんですか。
田代 「ダルクって自分に正直になるから、自分から『1週間前に使っちゃいました』って自己申告するの。ダルクに来てるってことは『やめたい』ってことだから。正直に、ミーティングで言うから」
近藤 「ダルクで一番まずいのは、警察に連絡することだよな。30年間、僕一回も警察に連絡したことないから」
田代 「『この人、やってる』ってわかっても?」
近藤 「わかっても言わない」

――「来てる限りは、やめる意志がある」ってことですか?
近藤 「そう。失敗した時に逮捕されちゃったら、ダルクになんの意味もないじゃないですか? 警察は、取り締まりをドンドンやればいいんですよ。でも、ダルクはやめたくて来るんだから。『あいつやってる』『こいつやってる』って言ってたら、成り立たなくなっちゃうよ」
田代 「俺がクスリを買ってたジャンキーのヤクザの人がいるんだけど、俺がダルクと繋がったらダルクにその人もいて『もう俺は4年もやめてるから、マーシーもやめられるよ』と言われた時は、凄いなぁと思った。やめようって指切りしようと思ったら、そのヤクザに指がなくて(笑)。小保方さんが『STAP細胞はあります』って言ってましたよね。僕は、あえて言います。『回復はあります!』」
(場内 拍手)

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