さる3月10日と11日、東京ドームで、欧州代表を相手に新生「侍JAPAN」の強化試合が行われた。
「今回から野球日本代表は、"常設"になったんです。サッカー日本代表のように、今後は、侍JAPANとして継続的に強化がされていく予定ですね」(スポーツ紙デスク)

この裏には、第1回のWBCの優勝監督で、福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長の王貞治氏の意向があったともいう。
「王さんは、大会ごとにチームを一新するのではチームの強化、成長につながらないと、前々から言っていたそうです。実際、今回選ばれた選手は"日本代表"に対する意識が高くなっているようです」(同デスク)

だが一方では、こんな声も聞こえてくる。専門誌ベテラン記者は、
「今回のチームには、マエケン、菅野智之、大谷翔平らがいないよね。理由は、3月末のペナント開幕に向けて、各球団がエースクラスを出し渋ったから」
と言うのだ。さらに、
「相手が欧州代表っていうのもねえ。実は、世界トップクラスのキューバ代表に来日を打診していたのが断られて、急遽集められた、"寄せ集め軍団"が彼ら。本当に強化につながるかっていったら、疑問だよね」

試合結果も、1勝1敗と微妙なものに終わったのだが、未来の日本を背負っていく選手が数多く選ばれているのも事実。その中で最も注目を集めるのは、今大会でもクリーンナップを任された横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智(つつごうよしとも)(23)だ。
「今年プロ6年目の筒香は、昨年、打率・300。本塁打22本と才能が開花。今年は、チームで4番を務めるようです。率も残せる彼ですが、一番の魅力は、やはり長打力でしょうね」(前出のスポーツ紙デスク)

そんな筒香の類稀なる才能には、球界のレジェンドたちも早くから太鼓判を押していたという。
「張本(勲)さんは、筒香のプロ入り最初のキャンプを見て、"うまくいけば松井秀喜以上になる! 将来の日本の4番は彼だ"と絶賛したんです。また、王さんも"懐の深さが素晴らしい。大きいものを打てる選手になる"と話しているんです」(同)
筒香は、大先輩からのそんな期待に臆することなく、今大会でも2試合連続で貴重なヒットを放つなど、存在感を示してみせた。

この活躍に、侍JAPANの小久保監督も「中田翔がケガをしたら彼が4番」と明言するなど、今、評価は天井知らず。スラッガー筒香嘉智の名前を知っておいて損はなさそうだ!

本日の新着記事を読む