春日くんは幼女になんか興味はなかったが、現地で知り合った悪い日本人に誘われ、つい興味本位で行ってしまった。本当に、子どもとしかいいようのない女の子が出てきた。

どうしてもそんな気分にはなれない上に、その子が可哀想でならなくなった。春日くんは持っていたお金をほとんどその子にあげて、こっそりと帰った。しばらくは、あの子はどうしているかなと気になったが、次第に忘れていった。

今、春日くんは思う。テレビ局にいた小さな女の子の幽霊は、あのときの子じゃないか。テレビ局やその前の結婚式場の地縛霊じゃなく、ただ俺についてきたのではないか。

いや、その子は別もので、弥生さんこそがあの子だったというのも考えられるかもしれない。あの子は成熟した女になってから、俺とやりたかったのかもな、と。

※この物語はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。

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