いまや、訪日外国人の数が月100万人、年間1300万人に達する我が国・日本。特に、富士山などの世界遺産登録をきっかけに、海外の観光客が激増する傾向があり、日本のさまざまな名所、様式美といった魅力にハマる外国人も多い。
我々にとっては誇らしいことだが、今まさに熱いのが「高野山」なのだという。

平安初期の816年に、空海(弘法大師)が、時の嵯峨天皇から修行の地として標高約1000mの高野山を賜り、真言密教の道場として開いた。

●日本文化の魅力にハマる外国人が続出!

現在では、高野山真言宗の総本山金剛峯寺を中心に117の寺院があり、西端の大門から東端の奥之院まで約5km、町全体がひとつの大きな寺の境内のようで、町の全人口約3300人のうち、僧侶が3割強を占める。

2004年には、高野山町石道と山内の6つの建造物が熊野、吉野・大峯とともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された。

和歌山県の観光客動態調査によると、世界遺産登録後、それまで年間1万人前後だった外国人宿泊客数が2007年に初めて3万人を超え、2013年には5万人の大台に乗ったという。

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