約50年という長い歴史を持つ、TBSラジオの「全国こども電話相談室」が3月29日の放送をもって終了を迎える。1964年の放送開始から2008年までは、小中学生からの質問にスタジオの回答者が電話で答えるスタイルだったが、2008年からの「全国子ども相談室・リアル!」ではリニューアル。恋愛やいじめなど子どもたちの現実的な悩みに、パーソナリティの山本シュウと子どもたちが話しあいながら答えていくという、時代に合わせた形となっていた。

とはいえやはり我々のイメージでは、各界の専門家などの回答者が直に答える、前期のスタイルが印象深いのではないだろうか。子どもたちの素朴ながらも深い質問に、回答者が考えこんでしまったり思わぬ名回答を出したりと、意外に大人も楽しめる番組だったのだ。その中でも印象深いのは開始から28年間にわたってレギュラー回答者を務めた無着成恭先生の回答だ。明らかにわからずごまかしている回答があったり深く哲学的な回答があったりと、とにかく名回答の宝庫。今回は番組の終了を惜しみつつ、その中から選りすぐりの名回答を紹介していきたい。


質問:宇宙とあの世はどっちが遠いんですか?
回答「あの世は1度行ったら帰って来られないが、宇宙からは帰ってこられますよね? ですから宇宙のほうが近いんですよ」
こんなことをサッと答えられる大人になりたい……

質問:どうしてカカシは足が1本しかないんですか?
回答「2本あったらカカシじゃないの。わかった?」
“そもそも“をしっかり指摘する毅然とした回答です

質問:担任の男の先生がスケベで困ります
回答「◯子ちゃんねー、人間はスケベじゃないと滅亡してしまうんだよ。だからスケベでいいんだよ」
まさに正論! でも生徒に対してスケベじゃ困るんですが……

下ネタも得意な無着成恭先生。次のページではますますエスカレート!?

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