うんちが硬い=血管が硬い!?

一方、電子レンジを多用するのも危険だという。
「加熱し過ぎると、先ほど述べた酸化LDLが生成される可能性があるんです。チンはなるべく短時間で、止めましょう」(岡部氏)
続けて岡部氏は、タバコを吸うのは極力、避けるべきだと断言する。
「心筋梗塞などの心臓病で死亡するリスクが、非喫煙者の2倍以上。タバコに含まれるニコチンなどは血管を傷つけ、酸化LDLを増やすことがわかってます」

また、大便の硬さにも注意してほしいと言う。
「うんちが硬いということは、腸内細菌のバランスが悪いということです。腸内細菌のバランスが悪い=血管が硬くなる=突然死を意味しているんです」
理想の大便は、黄褐色のバナナのような形状のものがストンと出ることだ。

さらに、歯周病は突然死とは無関係のようだが、歯周病の原因菌は血管壁を傷つけているという。
「歯周病の人は、そうではない人に比べ、脳梗塞が2.8倍も起こりやすいというデータがあります。一方、心筋梗塞は1.24倍。歯周病が悪化すると、糖尿病が悪化することもわかっています」(同)

また、その人の性格も突然死に大きな関係があるという。なんと、攻撃的で挑戦的、責任感が強い人は、のんびり型の人に比べて、心臓病にかかるリスクが2.37倍というデータもあるという。岡部氏は、
「責任感が強いタイプの人は、絶えず時間の切迫感に怯え、自らを強いストレスにさらす傾向があります」
仕事や何かに熱中しやすい、熱中すると気持ちの切り替えができにくい、几帳面、自信家の人もストレスをためやすく、注意が必要だという。ストレス過多の弊害は、冒頭の接待ゴルフで説明したとおりだ。

では最後に、親戚や家族を見回してみよう。冒頭に登場した岡田氏は、
「突然死は原因不明のことも多いんですが、家系に突然死が多いんなら、人一倍注意すべきです。遺伝性の原因もあると見られるからです」
読者の中には、突然死=ぴんぴんころりで願ったり叶ったり、という方もいるかもしれない。だが、働き盛りでの死を望む人はいないだろうし、脳卒中になって一命を取り留めたものの、後遺症で寝たきりといったケースも少なくないのだ。
真の"ぴんぴんころり"を迎えるため、生活習慣を見直してみてはいかが?

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