今月11日、線虫を使ったガン発見法が発表され、大きな話題となった。
線虫とは、土壌や水中に生息するわずか1mm程度の透明な虫。
九州大学の研究チームは、体調1ミリの線虫に人間の尿のにおいを嗅がせ、がんを患っているかどうかを判別することに成功した、と発表した。

その検査方法は、健常者242人、ガン患者24人の尿を1滴、実験皿の隅に垂らし、線虫を実験皿の中央に置くというもの。すると、線虫は23人のガン患者の尿に寄っていったという。実験の結果、線虫がガン患者をガンと診断できる確率は95.8%。さらにガン患者のうち5人は実験時にはガンが発覚しておらず、線虫の嗅覚テストから2年後までにガンが発覚した。
線虫による診断は安価で、早期ガンの発見にも効果的。早ければ10年後には実用化の見込みが立っている。

一方で、犬の嗅覚にもガン発見の能力が期待されている。

  1. 1
  2. 2