支持率がさらに下がったら!?

「いまだ国民世論に強い影響力を持つ小泉さんは、安倍首相をターゲットに、本気で脱原発で動き始めています。同時に、息子の進次郎復興政務官も足繁く被災地に通うなど、父と歩調を合わせてきています」(前出の浅川氏)
"自民党のプリンス"進次郎と小泉元首相――この2人が"反原発親子鷹"となる日を、安倍首相は何よりも恐れているという。

それにしても、民主党の情けなさよ。本来、安倍首相の刺客候補は野党陣営から出るのが道理。
「ところが、野党第一党の民主党は、岡田克也代表が網膜剥離で闘病中です。その岡田氏と代表選を争った細野豪志幹事長も迫力不足は否めません」(前出のデスク)
そんな中、"消えた年金"問題で一世を風靡した長妻昭・民主党代表代行が、一矢報いているという。
「国会での代表質問がうまい。データを駆使して、粘着質に安倍首相を追い詰めています」(同)

ただ、長妻氏は党内に基盤がないため組織だった動きが取れないというから、しょせんは"孤高の刺客"どまりかもしれない。
浅川氏が言う。
「首相が強気でいられるのは、それでもまだ50%近い支持率を得ているから。ですが、安保法制の法案を提出した際に予想される世論の反発、はたまた、党内リベラル勢力の急伸、さらには、アベノミクスでも格差が縮まらない不満……など、課題は山積しています。結果として、今後は、頼みとする政権支持率の降下は避けられない情勢です」

そのとき、満身創痍の首相が"刺客"の刃に倒れるか、またまた、これを返り討ちにするのか――安倍政権に正念場が迫っている。

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