伝説のたけしライブが再び!

プロの芸人のプロのネタをじっくりと見せたい――たけしのそんな思いは、こんなエピソードからも伝わってくる。
「実は今、芸人の間では"ブーム"になっていることがあるんです。それは、自分たちのお笑いDVDを、たけしさんの楽屋に持っていくこと。なぜなら、たけしさんは持ち込まれたDVDすべてに目を通し、"面白い!"と思った芸人は、有名無名を問わず『北野演芸館』に本当に出演させてくれるからなんです」(前出の幹部)

芸人たちからの求心力、そして彼らを世に出す影響力を見れば一目瞭然。たけし以外に今のお笑い界の窮状を救える男はいないのだ。

さる2月22日に行われた「第15回ビートたけしのエンターテイメント賞」の授賞式でも"さすがは殿"と思わせる一幕があった。
日本芸能賞を受賞したお笑いコンビ「日本エレキテル連合」は当日、愛知県で営業の仕事が入っていたため、なんと、橋本が"あけみちゃん"の白塗り、中野も"おっさん"のメイクのままで新幹線に飛び乗り、会場に駆けつけたという。

受賞のあいさつで中野は、
「どんな賞より、この賞が欲しかった! たけしさんに選んでいただけたことが何よりうれしい!」
と喜びを爆発させだ。

「大賞には、博多華丸・大吉が選ばれました。『THE MANZAI』の王者になる前から2人は超多忙で、『THE MANZA』優勝の副賞であるフジの番組レギュラーの話も断るほど。ところが、彼らはこの賞にノミネートされる前から、授賞式当日のスケジュールを明けて待っていたそうです」(構成作家)

若手、中堅を問わず芸人から絶大な信頼を受けるたけしだが、気になるのは彼自身の現役芸人としての活動だ。
昨年の9月に、チケットが発売後わずか1分で売り切れになったという『ビートたけしライブ』が行われた。小説家のいとうせいこう氏がツイッターに〈小さな小屋で二時間にわたる毒ガス浴びた。凄かった。打ち上げでも漫談が止まらなかった。凄かった〉と呟いた伝説のライブだ。

「去年10月27日に行われた東京・渋谷のライブの会場は、定員が200名。実は今年は2倍以上入る会場でやるという噂があります」

こうなったらもう、"天才たけし"が描く、お笑い新世紀へ向けた勢いは止まらない。
視聴者のお笑い熱を再過熱させ、自らも舞台に立つ。近い将来、伝説のコンビ、ツービートを復活させたたけしが大暴れする姿が見られるかもしれない!

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