温泉は体にいい、とはかぎりません。入り方次第では毒にもなります。
温泉地でよく見かけるのは、一日に何度も入浴する人。せっかく来たんだから入らないと損とばかり、4回も5回も風呂場へ行ったりします。
これでは健康になるどころか、逆に体調を崩す可能性大。入浴は心臓や胃腸に負担をかけ、血圧にも影響を与える行為ですから、一日2回までが適当とされています。
そもそも温泉療法は、長期滞在が基本。一泊二日程度の旅行で効能を期待するのは、ムシがよすぎるというものです。短期滞在は単なる気分転換と考えるべきでしょう。また、どんな病気であれ、病状が進行中の人は悪化させることもあるので、温泉は控えたほうがよさそうです。

かつて、胃潰瘍を患っていた文豪が修善寺温泉(静岡県)を訪れたときのことです。早く病気を治そうと、一日に何度も長時間の入浴を繰り返しました。その結果は大喀血(かっけつ)。生死の境をさまよう大事になっています。「修善寺の大患」と呼ばれるこの"事件"を起こした文豪とは誰?

(1)芥川龍之介
(2)川端康成
(3)夏目漱石


答え :(3)

出題:浜川卓也

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