データ予想 須田鷹雄
前傾ラップ大歓迎ロゴタイプ


かなりのビッグネームが揃いそうな大阪杯だが、そのビッグネームたちも一定のリスクを抱えている。

イスラボニータはまさかの大敗を喫した直後。キズナは長期休養明けプラス22キロで、上がり33.3秒という極限の競馬をした直後……といった具合だ。
また、大阪杯は内回りコースでの競馬であり、年度によって展開がバラバラ。各陣営がどういう作戦でくるかはわからないが、それぞれの馬にとってのベストシナリオになるとは限らない。

ただ、今回は展開というか、流れについてはある程度読むことができる。△カレンブラックヒルが出走するからだ。
同馬は自分で逃げてある程度平均的な流れを作るか、誰かに速めの流れで逃げてもらってその番手に収まるかというのがスタイル。ただ、自分で逃げると最近は折り合いがつきすぎるので前半が極端に速くはならない。

メイショウナルトに引っ張ってもらった小倉大賞典のような形が理想だが、今回ほかの逃げ馬が出てこないようだと、ペースは平均やや遅めということになるだろう。
○キズナは前半60.5秒・後半59.8秒という昨年のこのレースを勝っているので、流れそのものは対応可能だろう。ただ昨年は8頭立てで、今年は今のところ頭数が多くなりそう。
後ろから来る馬は外を回ったり捌くのに苦労する可能性もある。おそらく1番人気だけに、馬券的にはあえて2~3着付けにしてみたい面もある。ただ、最終的な出走頭数が落ち着けば1着の可能性が高まる。

★イスラボニータも展開は対応可能だが、前走の負け方が不可解なので、一戦はヒモ馬扱いで様子を見たい。
スピルバーグは上がりの速さで勝負するタイプだけに、阪神内回りである程度前半が流れる競馬では敬遠したいところだ。

◎はロゴタイプ。前走は勝ち馬がラチ沿いを突いた分やられたが、この馬も内容的には十分。ややリスキーな参戦と思われた根岸Sでも見せ場は作ったし、完全に復調したと言えるだろう。
仮に速い逃げ馬が出てきて前傾ラップになったとしても、この馬は対応可能だしむしろ歓迎だ。

穴っぽいのは▲デウスウルト。格の面では正直見劣るということになるが、この距離はベストだし、展開の対応力が高い。馬場も中山や中京よりは阪神が良いと見る。

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