大谷は投手のタイトルを狙う

――では、ここからパ・リーグに話を移しましょう。

C 今年は工藤公康新監督誕生と松坂大輔の日本球界復帰で、ソフトバンクが注目の的です。

A 番記者内で話題になったのが、工藤監督のヘッドコーチを置かない布陣。新人監督には、ベテランのヘッドを重石のように置いておくのが普通だよ。

C ヘッドコーチにも功罪があって、派閥を作って「邪魔な存在」になることも。工藤監督はああ見えて理論派ですし、自分で全体をコントロールしたい様子です。

B たださ、それは批判の「風よけ」になる人がいないことでもあるからね。工藤監督は攝津(正)をエース指名したそうだけど、楽天から移ってきた佐藤義則投手コーチは中田(賢一)を推したため、今、微妙な距離感が出ているそうだよ。

C 対抗馬はオリックス。中島(裕之)、ブランコらの大補強に加え、エース金子(千尋)も残った。宮内オーナーがハッキリと「優勝」を目標に掲げ、選手にも"優勝すれば年俸が上がるぞ"とニンジン作戦中です(笑)。

A オリは金子次第だよ。手術した右肘の回復が悪いらしいじゃない。

B  開幕に間に合わなかったのは痛いですよね。早ければ5月とも聞いていますが、肘は難しいですからね。

A 日本ハムも要注意だよ。稲葉篤紀、金子誠とベテランが抜け、チームが元気。ヤンチャ坊主の中田翔も"稲葉が抜けて少しだけ自覚が生まれた"と某コーチが言っていた(笑)。

B やっぱり鍵を握るのは大谷翔平ですね。オフ中も自主練で体を大きくした。今年は、投手のタイトルも密かに狙っているそうだよ。

C 登板の少ない大谷が獲ったら快挙ですね~。

――話題の少ない西武、ロッテ、楽天はどうですか?

A 西武は岸(孝之)の脇腹の故障が痛いね。菊池雄星だけだと厳しい。

B ロッテは、DeNA をクビになった台湾人の陳冠宇とかマイナー40勝の李大恩など伏兵の活躍でオープン戦は2位になりましたが、エース涌井(秀章)が賞味期限切れ。涌井本人も心を閉ざしているため、番記者との関係が悪いそう。

C 楽天は、則本(昂大)と並ぶ先発の柱の松井(裕樹)を抑えに回しましたね。

B デーブ大久保(博元)新監督の独断的アイデアらしいよ。先発で10勝できる投手をリリーフに回すなんて……と、番記者内でもずいぶん評判が悪かったけど、広島から獲得したミコライオが故障したから、しょうがない面もある。

A ま、いずれにせよ、セもパも例年以上の混戦模様。前半戦終了後にまた集まって、ぶっちゃけようよ(笑)。

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