出張で地方に行くサラリーマンにありがちなのは、「せっかく地方に来たんだから名産品でも食べて帰ろう」と豪勢な食事をとったり、必要以上に高価な土産物を買って帰ったりすること。なかには「ここでしか会えない女性を……」と地方の風俗で豪遊する人もいる。

しかしひと昔前ならある程度まとまった出張費を支給する会社が多く、多少は遊べる余裕もあったかもしれないが、経費削減の進む現在はなかなか難しい。そのため出張の際には、いかに節約するかが大事になってくる。

出張での節約の基本は、必要な出費を極力クレジットカードで済ませること。

新幹線や飛行機などの交通費はもちろん、ホテル代もなるべく安く済むインターネットサイトで予約し、クレカで決済する。

上司や同僚が同行する出張では、ホテルの予約も新幹線などの切符もすべて自分で手配するようにすれば、ポイントもどんどん貯まっていくはずだ。とくにキャッシュバックサービスのあるクレカを使っていた場合、けっこうな額が返ってくるだろう。

会社のお金でクレカのポイントを貯めるのは気がひける……という人は、金券ショップを利用するのもいい。たとえば新幹線の回数券のバラ売りを購入すれば、駅の窓口で購入するよりも安く購入することができる。もちろん領収書も発行してくれるので安心だ。

出張先でレンタカーを利用する場合は、JR東日本が発売している「レール&レンタカーきっぷ」を購入するのがオススメだ。

これはJR線と駅レンタカーを連続した行程で利用する場合に購入することができる切符。

JR線を片道・往復・連続のいずれかで201km以上利用するならば、同乗者全員の運賃が20%、特急料金が10%、さらにグリーン料金が10%割引される。

ただし、繁忙期などサービスが適用されない時期もあるので、詳しくはJR東日本のHPで確認してほしい。

日帰りの出張なら、JR東海ツアーズの観光客向け商品「日帰り1day」を利用するのもアリ。「名古屋~東京」間の往復の場合、名古屋発のJRの通常運賃(指定)は2万1160円だが、「日帰り1day東京スペシャル」を利用した場合は1万6300円となり、さらに1000円分のお土産券もついてくる。プランは東海地方が中心だが、出発地、目的地がハマれば、かなりお得だ。

宿泊先選びは「宿泊予約サービスサイト」をチェック。料金のほか、「ネット接続無料」など自分に合った条件のホテルを選びたい。

また、全国各地に出張する人は、あらかじめ全国展開しているホテルチェーンの会員になっておくと、なにかと便利。10回の宿泊につき、1泊分が無料になったりする割引サービスを実施しているので、積極的に利用しよう。

そして出張が長期にわたる場合、ホテルよりも生活備品一式の揃ったウィークリーマンションのほうがお得なケースが多いことも覚えておきたい。

これらのお得なサービスは、知ってるのと知らないのとでは雲泥の差。なにかと出費がかさみがちな出張だが、賢く立ち回って少しでもお財布の負担を減らしたいところだ。

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