春樹には、過去のことは隠していたのでも嘘をついていたのでもなく、ただ黙っていただけだ。しかし春樹は、たまたまネットで過去のAV作品を見つけてしまった。その日のことを桜子は、「突然、ホラー映画の登場人物になったみたいでした」と回想する。

「春樹の顔が、見る見るうちに鬼っていうか悪魔っていうか、見たことない形相に変わっていったんです。お前はプロのヤリマンだったんだな、俺は何千人もがやり捨てたお古を拾わされた、みたいな、もう聞いてられないひどいことをいわれ続けました」

しかし、桜子の本当の恐怖は、ここから始まるのだった……。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2