3月21日から熱戦が繰り広げられてきた第87回選抜高校野球大会が、いよいよ大詰めを迎えている。
「連戦連投の過酷な夏に比べ、日程に余裕がある春の甲子園。エースが回復した万全の状態で試合に臨めるため、"春は投手力"といわれますが、今大会は、スカウト注目のドラフト候補が例年以上にゴロゴロといます」(スポーツ紙デスク)

そんな未来の"金の卵"たちの中にあっても最大級の目玉は、県立岐阜商業(岐阜)の高橋純平投手。大会4日目となる3月24日の第2試合、松商学園(長野)戦の投球は圧巻だった。
「先頭打者への2球目でいきなり150キロを記録し、球場がどよめきました。その後も、力のある直球に変化球を織り交ぜて被安打2、11奪三振で完投勝利。4回以降は1人の走者も許さない完璧な内容でした」

183センチと体が大きく、最速152キロを誇る右腕の活躍に、バックネット裏に勢ぞろいした12球団関係者も大絶賛。翌日のスポーツ紙各紙にも、「直すところがないフォーム。大谷、藤浪クラスになるのは間違いない」(ロッテ)、「一級品だ。体もあるしフォームのバランスもいい。投手としてのセンスもいい。非の打ちどころがない」(DeNA )と感嘆の声が並んだ。

「"仮に去年のドラフトに入れても1位"とまでスカウトが絶賛している巨人、または、高橋が憧れる能見篤史投手のいる阪神などからの1位指名が有力視されています」
その中でも、特に熱心なのが"地元"中日だ。
「中日は去年のドラフトが終わった直後から、早くも"何球団の争いになろうと1位指名"という線で動いています。中田宗男スカウト部長も"日本球界を代表する投手になるだけの素質がある"とベタ惚れです」(中日番記者)

"高橋"といえば、昨年のセンバツ優勝投手である龍谷大平安(京都)の高橋奎二投手も注目株。
「0対0の投げ合いで今大会初となった延長戦の末に1回戦で敗退となり、春連覇の夢は断たれましたが、名門校で1年生から背番号1をつける逸材です。右足を高く上げるダイナミックな投法は、まるで"実写版・星飛雄馬"。145キロの直球と2種類のフォークが魅力の左腕で、巨人が興味を示していると聞いています」(前出のデスク)

両高橋以外にも、好投手はまだまだいる。昨年11月の明治神宮大会で、宿舎が一緒だったことから連絡を取り合う仲になったという2人もそうだ。
「神宮大会を制した仙台育英(宮城)の佐藤世那(せな)投手。そして、敦賀気比(福井)を昨夏の甲子園ベスト4に導いた、エースで4番の"二刀流"平沼翔太投手も複数球団からの上位指名は確実でしょう」

優勝の行方とともに、甲子園のスターたちの未来が早くも気になる!

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