値上げと増税が庶民を殺す!

そして今月。さらなる値上げラッシュが庶民を直撃する。
まずは、雪印メグミルクや明治が牛乳、ヨーグルト、チーズなど多くの乳製品を4月1日から値上げした。チーズを乗せたパンに牛乳を合わせ、ヨーグルトでしめるという朝食の人には、かなりの出費が見込まれる。

朝食には牛乳ではなく、コーヒーという人にも悲報。
ネスレ日本が、即席コーヒー全22品を17~21%引き上げるのだ。主力製品の『ネスカフェゴールドブレンド』(90グラム)は21%高くなり、1243円也。
「また、トマトケチャップに関しては、カゴメとキッコーマンの大手2社が同時値上げ。さらに、家庭用食用油の大手・日清オイリオも、1月の値上げに続いて4月1日から1キロあたり30円以上の再値上げ。料理を作る主婦の選択肢を狭めることになります」(前出のジャーナリスト)

さらに、世のお父サン方に衝撃を与えたのが、サントリースピリッツだ。
国産ウイスキーと輸入ウイスキーを、なんと約2割も料金引き上げ。たとえば『山崎12年』の場合、税抜き7000円だったのを8500円と、1500円もの大幅値上げを敢行した。

さらに、税金や"第2の税金"と呼ばれる社会保障費も、庶民の懐を直撃する。
4月以降に購入した軽自動車にかかる税金(軽自動車税)が、現行の7200円から一挙に1万800円と1.5倍に引き上げ。社会保障費は、国民年金保険料が月340円増の1万5590円になる。
また、65歳以上の介護保険料は市町村によって上昇幅は異なるものの、月額平均4972円から5550円へと引き上げられる。
「これで驚いてはいけません。安倍政権は、さらなる悪計も企んでいます。たとえば、庶民の息抜きである第3のビールへの増税は施行目前で、タバコ増税やギャンブル税も検討しています。また、スマホ1台につき月100~1000円を徴収する携帯電話税も検討されているそうです」(永田町関係者)

経済評論家の森永卓郎氏が言う。
「今夏には日銀が再度の金融緩和に踏み切り、さらなる円安が進行するのではと恐れられています。現在の1ドル=120円前後が、140~150円にまで加速すると予測されています」

そうなれば、この春の値上げラッシュも序の口でしかないということだ。
「ですので、これからは本気で生活防衛策を考えないと、座して死を待つことになります」(森永氏)
その森永氏が伝授する生活防衛策は、こうだ。
「まず、スマホや保険料金といった固定費を見直してください。さらに、賞味期限に近づき値引きしているものを購入することで、食費も押さえられます。また、メニューを決めてから買い物をするのではなく、特売品を買ってからメニューを考えるなどの工夫が必要です」

家計アドバイザーも、食費節約術を教えてくれた。
「食費削減の必殺技は"おから"での水増しです。実は、おからはハンバーグやカレーなどにひき肉の代わりとして使えるんです。また、業務用スーパーの利用もお勧めです。まとめ買いになるので個々の値段は張りますが、単価にすれば、かなりお安くなります」

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