アベノミクスのアリノジゴク

この家計アドバイザーが最も推奨するのが、住宅ローン対策だ。
「返済期間を1年でも短縮すれば、トータルの支払い額が大幅に減少します。返済期間
30年、金利3%で2000万円借り入れしている場合、たとえば返済期間を2年間短縮すると、1か月の返済額は約4000円アップしますが、トータルでは利息が約70万円も浮く計算になります」

最後に、前出の五十嵐氏がこう話す。
「現在の不況は、消費増税、円安による物価上昇、実質賃金の低下などが全部重なって起こった、まさに"アベノミクス不況"です。それでも、安倍首相は何とかの一つ覚えみたいに"この道しかない"と繰り返しています。ですが、すでに"この道は行き詰まっている"というのが、多くの経済学者の見方です」

「デフレからの脱却」と称したアベノミクスだが、国民は当然、物価高だけを望んでいるのではない。収入アップを伴う経済サイクルを望んでいる。
一部の国民にだけ利益をもたらす安倍政権なら、誰も望まない。

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