デートするなら谷根千散歩♪

――男性のタイプは?

川上 10代の頃は父親みたいな年上の人って言ってたんですけど、今はないですね。その後は、才能のある人が好きって言って、実際にそういう人と恋愛して、結果、うまくいっていないんで、自分の好きなタイプは信じてません、もう(笑)。

――では、年齢的には?

川上 本音を言えば、27歳ぐらいがベストなんですけど、さすがにそれはマズいかなって(笑)。27歳の男性にすごく魅力を感じるんですよ。少年から青年になる変化の大きい頃でしょ? 青年から大人になる42歳って中途半端な年もいいですね。中年に入りそうで、でも、まだ若いゾって揺らいでいる感じがいいんです。

――男性には、自分からアプローチされますか?

川上 そうでしたね、基本的には。私、せっかちで、待っていられないところがあるんで。

――今で言う肉食系?

川上 そうですね。かなりの肉食だと思います(笑)。でも、2人きりになると、すごい甘えん坊になるところもあるんですよ。

――なんか川上さん自身が猫みたいですね。

川上 それ、よく言われます。猫と暮らすと、猫に似てきちゃうんですかね。

――どうでしょ。でも、そんなにも猫好きだと、デートに行くなら……。

川上 東京の谷根千(谷中、根津、千駄木)とか、猫がたくさんいる街を、猫を探しながら歩く……っていうのをしてみたいですね。

――猫好きにはたまらないデートですね。ちなみに、川上さんは、酒豪との噂も聞きますけど。本当のところはどうなんでしょう?

川上 ぜっんぜん、酒豪じゃないんですよ~。私、ビールが飲めないんですね。だから、乾杯から日本酒でキューっていきたくなるから、そう勘違いされちゃうんじゃないですかね?

――勘違いかは、置いておきましょうか。現在40代最後の年ですが、今後の目標とか、ありますか?

川上 若い頃は、夢を持って、いつか出来たらいいなって思っていましたけど、最近は、やりたいことと出来ることをキチンと分けようと。確実に出来ることをやっていかないと、いつまでも"やりたい"と思うだけで終わっちゃうじゃないですか。30代なんて、ついこの間のこと……って思うと、10年って長いようで短いと思うんです。

――生き方を整理して見直す、ということですね。

川上 そう、どんどんシンプルにしていきたいです。

――では、当面の目標は?

川上 落語をやってみたいっていう気持ちがあるんです。でも、落語は怖い……ってわかっているので、余計にやってみたい気持ちもあるんですよね。

――怖い、とは?

川上 亡くなった新藤兼人監督と生前お話ししたときに「落語家は高座に入って座布団に座った瞬間に、観ているお客が"ウフフ"って笑えるような空気を醸し出さないとダメだ。それが出来る女優さんってなかなかいないんだよ。でも、杉村春子さんのなら聴いてみたいな」って、おっしゃっていて、落語をやることは、すごく難しい、すごく怖いことなんだって、つくづく感じたんですね。

――今後、誰かに弟子入りをする予定とか……。

川上 いや~、そんなおこがましいことはできませんよ。でも、昨年から舞台をご一緒させていただいている立川志らくさんに落語独特の目線の動かし方を教えていただいたりしてます。俳優のモロ師岡さんは独自のサラリーマン落語をされているんですけど、私もそんな自分流のひとつの小噺を持てたらいいなぁって思っているんです。


好きな言葉は"洗心"と教えてくれた川上さん。日々、心を洗い清め、次のステップ、ステージへ向かっていく。彼女の生き方にふさわしい美しい言葉だとは思いませんか?
猫好きな方はもちろんのこと、彼氏とその彼女であるメス猫グリと川上さんの"三角関係"の行方が気になる方も、同書を読んでみてはいかが?

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2