フランスでギロチンが公式に採用されたのは1792年。ルイ16世やマリー・アントワネットも、これで首を切断されました。現代人から見るとギロチン処刑は残酷に思えますが、当時は囚人に与える苦痛が少ない、きわめて人道的な処刑法と考えられていました。
人々はギロチンによる公開処刑を娯楽として楽しんでいました。子どもたちの間では、鳥やネズミなどを捕まえてミニギロチンで首を切断する遊びが流行。あのゲーテも、自分の子どもにミニギロチンを買い与えようとした記録が残っています。
また、首を切断されたあとも意識があるのかどうかを確かめるため、処刑後の首に話しかけたり、ひっぱたいてみるといったことも行われていました。人の感覚も、時代によって変わるようです。

ギロチンは、フランスでは1981年まで使われていましたが、ドイツやベルギー、スイスなどでも意外に最近まで現役でした。
アジアにも、ギロチンを採用した国がありました。次のうち、1975年までギロチンによる処刑が行われていたのは?

(1)中国
(2)フィリピン
(3)ベトナム


答え :(3)

出題:浜川卓也

本日の新着記事を読む