もはや抑えきれないほどに高まっている政権への不満と怒り。暴走する為政者にこそ読んでほしい珠玉の言葉を集めた!

安倍晋三首相への批判が噴出している。
そして、それは"テレビ番組ジャック"という形にまでなってしまった。

3月27日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)にコメンテーターとして出演していた元経産官僚の古賀茂明氏が突然、キャスターの古舘伊知郎氏が話すのを遮(さえぎ)って、痛烈な安倍政権批判を展開。古舘氏が反論すると、両者は、視聴者無視で丁々発止の喧嘩を始めたのだ。

古賀氏の「菅(義偉)官房長官をはじめ官邸の皆さんには、ものすごいバッシングを受けてきた」という発言は波紋を広げ、安倍政権の"批判封じ込め圧力"が世間の目に晒されることとなった。

この騒動のキッカケとなったのは、1月23日放送の同番組内での古賀氏の"プラカード"だ。
「この日、"イスラム国"による後藤健二氏らの人質事件で多くのメディアが政権批判を控えているなか、古賀氏は安倍首相の外交姿勢を批判。7分間にもわたった"批判演説"の最後に、世界的な"表現の自由運動"をもじった〈I am not ABE〉のプラカードを掲げるパフォーマンスまで演じたんです」(政治記者)

しかし、この一連の古賀氏の行動に官邸が激怒。菅官房長官は3月30日の定例記者会見の席上、
「(古賀氏の官邸圧力報道に)事実無根だ」としたうえで、「放送法という法律があるので、まずテレビ局がどう対応するかを見守りたい」とスゴんで見せたのだ。
「テレ朝が古賀氏を追放するなどの"明確な対応"を取らなければ、放送免許取り消しなどもあるという事実上の脅し。同時に、このような安倍批判は許さないという、他局への圧力とも言えます」(同政治記者)

実は、これと時を同じくして、お笑いコンビ『爆笑問題』の太田光も安倍批判を展開していた。
3月29日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』で、沖縄・普天間基地の辺野古移設問題に触れ、「安倍っていうバカ野郎は」と、いきなりバカ発言を切り出したのだ。
続けて、
「(翁長沖縄県知事が)会おうと言っているのに、会おうともしない。幼稚すぎると思うんだよね。自分の都合が悪くなったら会いませんみたいなのは、いくらなんでもバカにし過ぎなんじゃないの」

など、時の首相に対してバカを連発したのである。
「太田さんの"安倍アレルギー"はかなり強い。昨年3月に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演した安倍首相を"クソ面白くもなんともねえトークしやがって"とこき下ろしていますしね」(キー局社員)

また、昨年暮れのNHK紅白歌合戦で"衆院解散なんですとむちゃを言う"と替え歌を熱唱し、「安倍批判だ!」とバッシングを浴びたサザンオールスターズの桑田佳祐に対しても、
「"あれを、なぜ安倍政権批判と思うのか"と全面擁護しています」(同社員)

こうした"安倍嫌い現象"は、もともと庶民の間ではかなり高まっていた。
たとえば、『女性セブン』(14年5月8・15日号)の世論調査『女性が選ぶ嫌いな男』では安倍首相が1位に輝いており、男性としてはかなり悔しい"称号"を手にしている。
また、13年の年初発売の『週刊SPA!』や14年末発売の『サンデー毎日』の嫌いな政治家調査においても、安倍首相が1位に輝いてしまっている。

さらに、最近問題になっているのがJR電車内での"反安倍シールテロ"。安倍首相の写真に〈頭が幼稚なこども総理〉〈戦争が起きる国へ自民党〉などとポスターふうにコラージュされたシールが、山手線の車両内などに相次いで貼られたのだ。
「市井のアンケート結果や一部の動きだけならまだ理解できますが、著名人や芸能人がテレビやラジオなどの公の電波に相次いで批判を乗せるのは、やはり特殊としか言いようがありません」(政治部デスク)

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