車が少なくても渋滞は起きる!? GW前に知っておきたい渋滞の回避法とは?の画像
車が少なくても渋滞は起きる!? GW前に知っておきたい渋滞の回避法とは?の画像

GWが近づいてきて、家族サービスのためマイカーで出かける計画を立てている方も多いだろうが、気になるのは道路の混み具合だ。子どもが退屈してグズッたり、トイレに行きたくて焦っているのに、車が渋滞でノロノロと進まないと連休疲れも倍増してしまいそうだ。

この恨めしい渋滞には、どんな原因があるのだろう。いくら車の量が多いからといって。数10km以上も渋滞するには、それなりの理由があるはずだ。
まず、渋滞の「定義」を確認しておこう。高速道路の場合だと『時速40Km以下で低速走行あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態』が渋滞だ。
渋滞の「種類」は、NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)のサイトによると原因別に、

1:交通集中渋滞
交通容量(道路が通行量を処理できる能力)以上に車が集中することにより発生する渋滞

2:工事渋滞
工事により車線の数や幅が減少することによって発生する渋滞

3:事故渋滞
事故により車線の数や幅が減少することによって発生する渋滞

以上、主に3つでそのうち約75%が「交通集中渋滞」となり、その発生場所は約62%が「のぼり坂およびサグ部(くだり坂からのぼり坂にさしかかる凹部)」が一番多い。それに続くのが約11%が「インターチェンジ合流部」らしい。以前は「料金所」の渋滞の割合も多かったが、これはETCの普及により約1%まで減少している。

さか

問題なのがこの「のぼり坂およびサグ部」の渋滞。実はここでは通行量が多くなくても、渋滞が起こってしまうケースがあるのだ。その原因は「車間距離のつめすぎ」だ。
まず、坂を上り始める時にアクセルを踏み増しせず速度が落ちた車がいると車間距離がつまり、後ろの車もついブレーキを踏んでしまう。すると、後続の車も次々とブレーキを踏み、全体の速度が低下。たいして通行料が多くないのに渋滞が起こってしまうのだ。これはほんの少しの減速でも起きてしまうのが、困ったところ。たとえば上り坂で先頭車が時速100kmから95kmに減速し、それが15台の車に連鎖するだけで、もう渋滞が発生するそうだ。
のぼり坂を走っていて後ろの車が迫って来たらアクセルを踏んで速度を回復すれば渋滞は防げるのだが、自分が遅いのではなく後ろの車の速度が早いと判断してしまうのか、実際にできているドライバーはそう多くない。

渋滞の名所などで、『ここから上り坂 速度に注意』という標識を見かけることがあるが、これは『スピード出し過ぎ注意』ではなく『スピード落ち過ぎ注意』の意味だったのである。無意味な渋滞を作らないためにも、速度コントロールには気をつけたいものだ。

最後に、GWの渋滞を避けて快適なドライブするために、インターネットの渋滞予測情報を紹介しておこう。
「ドラとら」http://www.drivetraffic.jp/ (PC、スマートフォン、携帯電話対応)
「渋滞予測・おでかけガイド 2015GW」http://www.c-nexco.co.jp/odekake/

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