「反日横断幕事件」の真相!!

さらなる噴飯は、韓国が民族独立の英雄とする安重根(アンジュングン)だ。韓国の教科書には、〈義兵将として国内外で抗日戦を展開していた安重根は、初代総監としてわが国侵略の先頭に立っていた伊藤博文を射殺(1909年)して民族独立の意思を明らかに示した〉と、誇らしげに記載されている。ただ、伊藤暗殺後、安重根が獄中で書いた思想書には、驚くべき記述がある。
「同書で安は"日露戦争はロシアが仕掛けた侵略戦争であり、明治天皇は朝鮮の独立のために挙兵した"と主張していますが、こうした記述は韓国の教科書には一切、載っていません」(前出の外務省関係者)

また、「韓国=優秀な国家」を喧伝するために教科書に載せているのが、「ハングルは世界一の文字」である。ハングルは、15世紀に李氏朝鮮の第4代国王である世宗(セジョン)が命じて作らせたとされる文字。
「優れている文字というのは笑止ですね。あの文字では"ザ"や"ズ"といった音が表記できない。良識ある国内の研究者から、"世界一優れた文字"という表現を改めろと意見されたこともあります。政府は"いずれ、改める"という見解を示しましたが、どうなることやら(笑)」(室谷氏)

韓国の教科書が、わが国の天皇を「日王」と表現するのも、非礼なことだ。
「中華思想で"王"とは皇帝の下の地位。歴史的に中国を盟主とした中華秩序の中に置かれた韓国では、歴代トップも、すべて中国皇帝に任命された"王"でしかありませんでした。ですから、"天皇"と正しく表現してしまうと、結果的に韓国は日本の"目下"となってしまうと考えているんです」(前出の研究者)

韓国歴史教科書の至るところに確認される"ありえない記述"の原因は、すべて自民族中心主義と、それを貫くうえで"迷惑"な日本の存在だったのだ。
そんな悪弊に陥っている韓国にあって、意外や冷静な発言をしていた歴代大統領も、かつては存在した。
「(李氏朝鮮時代の末期を指して)外圧に対し、多くの場合、敵と内通したり浮動したりする連中が見受けられた」
と、朴正熙(パクチョンヒ)第3代大統領は自国民の問題点を述懐。
第5代大統領の全斗煥(チョンドファン)は
「日本の帝国主義を責めるべきではなく、我々自らの責任を厳しく自覚する姿勢が必要である」
と、自らを一顧だにせず、他者を責め続ける韓国の国民性を厳しく批判。

さらに、盧泰愚(ノテウ)第6代大統領に至っては「過去を振り返って誰かを咎めたり、恨んだりしようとは思わない」と、歴史の前に謙虚になれ、と述べている。
「歴代大統領のこうした発言を、韓国国民は知りません。もちろん、歴史教科書に掲載されることは金輪際ありえないでしょう」(同)

ここで思い起こされるのが、2年前のサッカー東アジア杯男子の日韓戦――。韓国応援団が"反日の象徴"安重根の肖像画とハングルで書かれた「歴史を忘れた民族に未来はない」の横断幕を掲げた事件だ。
「この"歴史を忘れた民族に未来はない"という言葉は、韓国の独立運動家であった申采浩(シンチェホ)のもの。ただ、申は自国民に向けて言ったものなんです。申は"その昔、韓国は中国も統治していた"と語る誇大妄想家でした。"その素晴らしい歴史を今一度、思い出せ!"というわけです」(室谷氏)

日本の教科書にイチャモンをつけ、自国の教科書は嘘で塗り固めて涼しい顔。韓国よ、「"正しい歴史"を忘れた民族に未来はない」のではないか――。

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