「2月22日、トルコ軍が行った軍事作戦にも、うちのメンバーは最前線で参加しています。その戦闘で、ISIS(自称イスラム国)側に、37名の死者が出たのは紛れもない事実です」
こう驚きの証言をするのは、人道支援団体『国防団結同士会』(東京都江戸川区)の川口真京代表だ。

本誌は3月9日号で、ISISに怒り、その蛮行に武力で立ち向かう日本人民兵組織の存在を報じた。その際は匿名だったが、今回は実名、顔出しで応じてくれた。
まず冒頭の発言にある軍事作戦の目的は何か? 通信社記者が解説する。
「ISISに包囲された、シリア北部にあるトルコの飛び地"スレイマン・シャーの墓"を警護していた、トルコ兵約40名の救出が目的です。この作戦には、戦車や軍用車両など約100台と、兵士約600人が参加したといいます」

これまでの報道では、ISIS側との交戦はなく、兵士1名が事故死したとされるが、川口氏によれば「実際は戦闘があり、亡くなったトルコ兵は戦死だった」という。

作戦に参加した同団体のメンバーは、どんな経歴の人々なのか?
「メンバーは元ヤクザ、政治結社構成員、元自衛隊員などから成り、約400名。中東現地には延べ150名ほどが行っています。トルコでの救出活動のあと、現地メンバーはイラクに移動。現在、ISIS支配のティクリート奪還作戦に参加しています」

ちなみに、同団体ナンバー2の幹事長には、格闘家の前田島純氏が就任。同氏が経営するジム『漢塾』(千葉県市川市)で、メンバーは格闘術訓練に励んでいるという。結成の動機について、川口代表が語る。
「阪神・淡路大震災で母親を亡くしまして、それを契機に以降、3・11など大きな震災ではメンバーを派遣して、募金もしてきました。今回、ISISの後藤(健二)さん殺害、日本人殺害宣言があったので、現地に出向いたまでのこと。シリア国境の難民キャンプには、今も献身的にボランティア活動している日本人がいます。そこが襲われたら、誰が守るんですか? 日本政府も自衛隊も何もしない、できない。私、おかしいことしてますか?」

今後、同団体は尖閣諸島問題などにも、積極的に関与していく方向という。ただ、それが"戦闘"を意味するのだとしたら……。

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