好調狙い馬予想 薮中泰人
中間調教では前走以上に好調 サウンズオブアース末脚爆発


復帰2戦が3着、2着に終わった△キズナだが、中間気配は前2走より悪い。
道悪馬場を走った反動なのか、動きに伸びやかさがなく、重苦しい印象を与える。それに今季の馬体のつくりはマイルから中距離向き。長距離を走るにはシャープさが足りない。あと2本追って、どう変わるかだが、叩き3走目は着順をまだ下げるかもしれない。

ひと叩きでグンとよくなったのが、◎サウンズオブアースだ。5か月ぶりだった前走は、もう1本欲しい中間調教。レースもその分、道中の反応が悪かったのだが、ゴール前の末脚は際立っていた。

次走こそはというイメージを裏切っていないのがこの中間。体が締まってきたし、張り具合もアップ。4月8日の初時計からレース2週前時点で、15‐15を含めると坂路で5本の攻め時計。攻め込める態勢を作り上げている。昨秋の菊花賞は3分1秒0の日本レコード決着だったが、同馬もコンマ1秒差の2着。長距離適性も高い。菊の勝ち馬・トーホウジャッカルが不在の今回はGⅠ勝ちの絶好機。

○はアドマイヤデウス。昨春は日程が詰まって、肝心の皐月賞、ダービーで力を出し切れなかったが、今季は休み明けの日経新春杯を快勝のあと、続く日経賞も制した。決め手に磨きがかかっている。間隔を開けての出走で、まだまだフレッシュな状態。馬体も緩さが抜けて上向く一方だ。初の長距離戦だが、鞍上の岩田は「折り合いがつくから大丈夫」とキッパリ。

▲はウインバリアシオン。立て直しの効果が出た前走の日経賞。中間は坂路で攻め込まれ、なお上昇。昨年の2着馬は今年も軽視できない。問題はゴールドシップの取捨だが、高速決着の京都では狙いが下がるし、右前の蹄球を痛め、2週前時点の攻めが軽いのも気がかり。

それなら復調してきた★ホッコーブレーヴ。△カレンミロティックの先行力、しぶとい△ラストインパクトに魅力がある。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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