「いまに始まったことではない」

そのほか、警察官の職権を乱用した犯罪も数多い。
たとえば、今年に入って発覚したケースでは、青森県警の巡査が窃盗事件の現場写真を捏造したり、兵庫県警神戸西署の巡査部長が廃棄物の不法焼却を知りながら事務処理が面倒で見逃していたり、といった具合だ。

こうした不祥事を起こした警察官は処分され、出世の道を閉ざされるばかりか、職を失い、逮捕されることもある。失うものが大きいことは、警察官自身もよくわかっているはず。それなのに次々と不祥事が出てきているのを見ると、「最近の警察官はどうなってるの?」と言いたくなるが、不祥事の多さについては、「いまに始まったことではない」と、冒頭で岡野氏が指摘している。

最近になって不祥事が目立つのは、なぜだろうか。
「昔はけっこうウヤムヤにされていたことが、いまは細かいところまで明らかにするようになっただけなのでは」(岡野氏)

警察内部で、なんらかの変化があったと見ることができるようだ。

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