「警視庁始まって以来の汚点」

その典型的な比較例を挙げよう。どちらも重大なスキャンダル事件だ。
まず、78年に世田谷区で起きた制服警官女子大生殺人事件。勤務中の制服警官がレイプ目的で女子大生の自宅に侵入して、抵抗されたために絞殺したのだ。あまりに凶悪な事件であったこともあり、「警視庁始まって以来の汚点」として、当時の警視総監が引責辞任するほどの事態に発展した。

しかし、2007年に起きた立川署の巡査長が勤務中に女性を拳銃で射殺し、さらに、その拳銃で自殺を図った事件では、
「現職の警官が、支給された拳銃で殺人を犯したんですよ。しかも、いわゆるストーカーです。これ以上の事件はなかなか起きないですよ。それなのに警視総監は辞めていない」(前同)

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