「政治に金がかかるなんて嘘」

「前に『朝ズバッ!』やってたときから、僕らのアナウンサー時代とは、ずいぶん違うなと思ってました。今はだって、ほとんど教育受けてないですよ、各局。特に東京キー局を見てると、ひどいな、このしゃべり方っての、たくさんいますよ。アナウンサーは職人ですから。しゃべる、読む、この二つ。書けなくてもいいって言われました。ただ読め。すごい教育でした。アナウンス講習なんかも、頼まれて昔よく行きましたけど、皆、嫌がりました。厳しいから。局が困っちゃう。"よく採用しましたね"って部長に言うから。だから、ずいぶん鍛えましたよ」

みの氏に鍛えられた女子アナの筆頭が、現在、『サンデー・ジャポン』(TBS系)MCを務める吉田明世アナ(27)。『朝ズバッ!』時代、コンビを組んだ。

「何回練習しても間違うから"なんで、お前、そうなんだ"って軽く叩いたら、"お尻に触った""セクハラだ"って、やられました。あんまりバカらしいから、反論する気にもならなかった。ただ、アナウンサーが教育されてないと言っても、帰国子女の人は別。別な国の言葉が喋れればいい。滝川クリステルさんなんて、カッコいい。フランス語で"O・MO・TE・NA・SHI"なんて……」

――あれは日本語です!

その舌鋒は、女子アナ問題から政治家の資質に及ぶ。国会の本会議を病欠した前夜に飲み歩いていたことなどが発覚し、4月4日に維新の党を除名された"浪速のエリカ様"こと、上西小百合衆議院議員(31)だ。

「熱出して具合悪かったんでしょ? 違う(笑)? 結局、質が低いのよ。政治家に向いてないの。でも、選んだのは誰? だから、国民にみんな返ってくる。そもそも、そんなに金が欲しいのかね。政治に金がかかるって嘘。嘘です。昔の親鸞上人や日蓮上人みたいなお坊さんは、マイクも宣伝カーもないのに日本中に布教したんだよ。雨の日も風の日も辻説法して。"駅前で私は何年間やってました"って、なーに言ってんの。やってんのか今。助成金もらって、政治資金集めのパーティやって、情けない。情けないですよ。今は、政治、放送、いろんな分野に共通して"腹が減ったら食べる"って生き様がなくなりましたよね。今の連中、腹すいてないのに食べてない? 時間が来たから、って食ってない? 一番最低ですね。冗談じゃないよ。口に入るものすべて美味しくなきゃいかんでしょ。美味しく食べるには、まず空腹感を覚えること。値段の高い、安いじゃないの。こっちではバランタインの30年を飲む。銀座では何十万。こっちでは大好きな〆張鶴を飲む。何千円。高い、安いじゃない。腹がすいたら食う。やりたいときにやるんです。なんでも、そうですよ。僕が朝と昼の番組やっていたときは、番組が終わって、だいたい午後4時にフィットネスクラブで汗を流して、6時に飯食いに行く。ホステスと同伴で(笑)。それから、朝まで飲みながら天下国家を論じるの。飲み屋で、仕事の話なんてしちゃダメなんです。とにかく、人生、飲まなくちゃ!あ、それから『敗者の報道』って本も書いたから、よろしくね!」

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