健康診断を受けるのは逆効果

心拍といえば、異性と接することが少なく、"胸がドキドキ"することがなくなった人も危ない。
「性ホルモンが減少すると骨がスカスカになります。その性ホルモンは"心がときめくパートナー"がいると分泌されるからです。何も性行為にまで至る必要はありません。"この子、好きだなあ""素敵だなあ"などと感じるだけでもいいんです」(南雲氏)
骨のスカスカは骨折、そして寝たきりを招き、一気に老化を早めるのは言うまでもない。
さらに南雲氏は、サウナ好きにも触れる。
「"酒が抜ける""やせる"は、まったくの誤解。それどころか脱水症状を招き、心筋梗塞などの恐れさえあるんです」

昼寝好きも注意が必要だ。
「統計学的に、一番病気が少ないのは1日平均6時間の睡眠。年齢が進むほど眠れないと悩む人が増えますが、単に活動量が減って疲れていないだけです」(岡田氏)

ここまで、多くの人が健康によかれと思って実践しているのに逆効果だというものを挙げてきたが、まさに健康維持のために定期的に受けている健康診断さえ考えものだという。岡田氏が続ける。
「実は、多くの実態調査が行われていますが、健康診断を受けて老化を防げたとの結果は一切出ていないんです。それどころか、胸部エックス線やCTスキャンなどの検査は、放射線を全身に浴びることから発がんリスクを覚悟しなければなりません。私の試算では、健康診断目的で胸部エックス線写真を1枚撮るごとに新たながん発生リスクが5.4%ほど増えてしまいます」

しかも、CTスキャンで浴びる放射線量は、胸部エックス線よりはるかに多いとのことだ。
「アメリカの医師を対象にしたアンケート調査では、真に必要な検査は血糖や血圧などの血液検査だけという結果が出ています。エックス線を含む過剰な検診を強要しているのは、世界中でわが国だけではないでしょうか」

以上、生活の中で何気なくやってしまっている可能性が高い習慣を中心に解説してもらった。もし、これらの中で実践中のものがあれば、なるべく早く中止したほうがよさそうだ。
あなたの人生が、より健康的で、若々しくエンジョイできるものになりますように!

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