「乳酸菌飲料で不健康に!?」ほか、体によさそうな常識の間違いの画像
「乳酸菌飲料で不健康に!?」ほか、体によさそうな常識の間違いの画像

世の中には健康になるための情報が溢れかえっているというのに、周囲を見渡すと、生活習慣病のオンパレード、不健康な人のなんと多いことか。それはすなわち誤った情報に踊らされているからである。日頃「体にいい」と思い込んでいるその常識を、いま一度見直してみよう。


「無糖」表示にだまされるな
缶コーヒーをはじめとする飲料によく見られる「甘さひかえめ」「無糖」といった表示。糖分の気になる人もこれなら安心とガブガブ飲んでいるかもしれないが、ちょっと待て! 実は「甘さひかえめ」という表示は基準となる数値が法的に定まっているわけではなく、各メーカーが感覚的に決めたものである。しかも「無糖」表示にいたっては「飲料100ミリリットル当たりの糖類が0.5グラム未満」を意味している。なんと「砂糖ゼロ」ではないのだ。カロリーについても同様で、100グラム(100ミリリットル)当たり5キロカロリー未満の食品・飲料は「ゼロカロリー」「ノンカロリー」「カロリーオフ」などど表示が可能。体のことを考えるなら、飲み物は水や番茶、麦茶などを選ぶのが賢明だろう。

乳酸菌飲料で不健康に!?
近年、注目を集めている腸内細菌。善玉菌・悪玉菌のバランスを整えることで、免疫力がアップし、大腸がんんはもとより、アレルギーやうつ、肥満までも予防すると話題だが、よくある「乳酸菌飲料」の飲み過ぎには注意されたし。腸のためにと乳酸菌を摂取することは良いことなのだが、多量に使われた砂糖が問題だ。もともと乳酸菌飲料というのはヨーグルトを煮詰めたようなもので、その名の通り酸味が強く、非常にすっぱい。それを飲みやすくするために砂糖をたっぷり入れ、血糖値を高める不健康な飲み物にしてしまっているのだ。乳酸菌飲料はたまのお楽しみの「嗜好品」と考え、普段の乳酸菌は、味噌汁、納豆、漬け物といった昔ながらの食品から摂るのがベストだろう。では、ヨーグルトはどうか。それは次の項で述べることにしよう。

ヨーグルトは高コレステロール
乳酸菌の宝庫であるヨーグルト。その健康作用が世界で謳われるようになったのはここ100年ほどである。「ヨーグルト不老長寿説」を説いたロシアの生物学者、イリア・メチニコフは一日300~500グラムのヨーグルトを推奨しているが、これだけの量を摂るとなると気になるのが脂肪分。同じ牛乳から作られるバターは油のかたまりをイメージするので避ける人は多いのだが、ヨーグルトは酸味があってさっぱりしてる分食べやすく、結果として脂質の摂りすぎとなってしまう。よって、ヨーグルトを食べるときは「無脂肪」「無糖」のものを選ぶべき。酸味が苦手な人は、善玉菌のエサになるオリゴ糖や、果物などを加えるのがおすすめだ。

「元気で長生きしたい」と真面目に考える人ほど不健康になっていたら世話はない。正しい健康情報を見逃すな!

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