人は物事を都合よく考える傾向があります。たとえば宝くじを買うと当たった気になり、賞金の使い方をあれこれ考え、ひとり悦に入ってみたりします。

しかし宝くじの当選確率はきわめて低く、ジャンボ宝くじで1等が当たる確率は1000万分の1。これは100キロの米の中に手を突っ込み、特定の1粒のつまみ出しに成功する確率とほぼ同じです。

一方、日本では毎年5000人ほどが交通事故で亡くなっていますが、この確率を計算すると、約2万6000分の1。つまり、宝くじで1等が当たる確率より、交通事故で死ぬ確率のほうが380倍も高いことになります。

それでもほとんどの人は、自分が交通事故で死ぬなんて夢にも思わず、宝くじの1等当選を夢見るのです。

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