営業でオイシイ地方だが、昨今はテレビ番組のギャラも「キー局と遜色ない」(芸能記者)という。
「たとえば『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のひな壇なら8万円のところ、上沼恵美子司会の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)のゲストなら20万円です」(前同)

よりストイックに"芸"を生業とする落語家の懐事情は、さらにベールに包まれている。その実情を、元『笑点』メンバーでもある落語家・桂才賀さんが明かす。
「見習い前座のうちは一銭も金になりません。そのうえ、歌手や役者のようにアルバイトも許されない世界なので、本来は仕送りしてもらえるような"いいとこのおぼっちゃん"にしか務まりません」

才賀さんは「弟子入り前に自衛隊で蓄えた」ことで乗り切ったそうだが、厳しい懐事情はまだまだ続く。
「寄席は二ツ目さんなら1席交通費プラスアルファ。真打ちになっても、43年やっている私クラスで交通費込み3000円。売れている春風亭小朝などは5000円でしょう。寄席は稼ぐところではなく、腕を磨く場所ですから、お金ではないのです」

では、どこで稼ぐのかといえば、やっぱり営業。
「下は10万円から、『笑点』に出るなど名前が売れれば、上は50万円まである。ちなみに『笑点』のギャラは昔は5万円、今は1本15万円ではないでしょうか」

話芸を極めんとするには、覚悟が必要ということか。

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