「我輩の辞書に不可能という文字はない」

この名言でも有名なフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルト(1769年~1821年)。その姪マチルド・ボナパルトが所有していたというピンクダイヤモンドの指輪が、1480万スイスフラン(約19億円)で落札された。

これは、スイスのジュネーブで、競売大手サザビーズのオークションにかけられたものである。

ダイヤの大きさは8.72カラット。色も透き通るような鮮やかなピンク色で、とても貴重な逸品だ。それに加え、ナポレオン1世の姪の持ち物だったという歴史的な由来もあるので、高額になった。

マチルドは、ナポレオン1世の末弟の娘。ナポレオン1世が死亡したのは1821年で、彼女が生まれたのはその前年の1820年だから、叔父の1世のことは、直接は知らなかったであろう。

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