「僕は、聞きました。あなた娘さんいないですか、って。そしたら、息子しかいないと答える。例のサツキの写真を見せました。するとオバサン、この写真には自分と息子しか写ってないという。ともあれ、この男の子は息子だけど、隣に女なんていないという。

サツキは、写真にオパサンが見えない。オバサンは、写真にサツキが見えない。どちらも、ばっちり写っているのに。そしてオパサン、この店にも霊がいるなんていう。

それから、トイレ貸してといって廊下に出て、それっきり帰ってきませんでした。

なんだろう。サツキが死んでいるのを知ってて、会いに来たのかな。まさかサツキの死、いや、行方不明なことにオバサン関わってないだろうなぁ……。ま、こういう女性たちを怖がっていては、風俗店なんてやってられないですけどね」

※この物語はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。

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