アメリカ・カンザス州で“放射能にも耐えられる”というサバイバルマンションが売りに出され、問い合せが殺到しているという。

もともとアメリカ軍の核ミサイル格納庫を利用してもので、施設本体は地中にある。地上に造られた頑丈そうなコンクリートのドームが入り口になるようだ。
放射能すらも遮断するというぶ厚いコンクリートでできた施設は、深さ15階建てほどの円筒形の建物。そのうち7フロアが居住用で、残りは共有施設だ。

販売価格は3段階に分かれていて、ハーフフロアが150万㌦(約1億8000万円)、フルフロアが300万ドル(約3億6000万円)、ペントハウスが450万ドル(約5億4000万円)となっている。

共有施設も充実。荒野にポツンと“地下マンション”があるわけだが、最大75人が5年間はここから1歩も出ずに生活できるという。食料の備蓄はもちろん、生活に必要な電気や水の供給施設、犬の運動場、映画館、プール、ロッククライミング用の壁、図書館、医療施設などを備えている。

ただし、眺望はない。常夏の海辺の光景や、緑の高原などの映像が映し出された擬似窓を見て我慢するしかない。そういえば、アメリカの原子力潜水艦は、1年間は海中に潜っていられるという。その間、乗組員もずっと潜水艦の中で暮らすわけだが、想像してみるに、このマンションも原子力潜水艦と同じような感覚なのかもしれない。

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