その流れから、審判部への批判が飛び出した。初場所の稀勢の里戦で、行事軍配が白鵬に上がったものの、物言いがつき、痛烈に審判部を批判。協会首脳やファンのほか、審判部をも敵に回すことになったのだ。
加えて、大阪(春)場所では15日間、支度部屋で毎日のように報道陣に背中を見せてダンマリを決め込み、マスコミとも対立。
「今では報道陣の取材に応え、雪解けムードにあるように見えますが、決して両者が和解したわけではありません」(同記者)

身内からも批判の声が噴出!

そんな中、白鵬から直に謝罪の言葉がないため、審判部とは一触即発の状態が続いているという。
「審判部長の伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)は、白鵬と同じように初日に負けて、そのままずるずるいって場所中に引退しています。審判部批判した白鵬を許せないという思いとは別に、同じ一門の横綱に対して、引退の引導を渡すのは自分の役目という気概があるようです。部屋の横綱である日馬富士にも絶えず、"引き際を考えろ"と言っている人ですからね」(審判部関係者)

こうして迫りくる包囲網に対して、身内からも批判の声が噴き出している。
「白鵬の後援会幹部から、"白鵬は変わった""最近の言動は品格に欠ける"という声が相次いでいるんです」(宮城野部屋関係者)

プロレス技のエルボー気味の立ち合いをしてみたり、完全に土俵を割った相手力士にダメを押したり……。白鵬がダメ押しして、危うく女性の観客と巨漢力士がぶつかりそうになったこともあったという。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5